すべてのおすすめ
 
戦争が終わらない
真夜中は
戦争を始めるため
回避するため
会議室で行われている

夜更け
戦争のための戦争は
繁華街に移行され
朝まで続く
眠らない街に
灰になって積もっ ....
 
まだ顔を知らない
姉からの手紙が届く
意識だけの

わたしはまだ
返事が書けない
体を持たないから

真夜中
母に触れたがる
父を感じる
わたしの命のはじまり

いくつ ....
100円ライターで火をつける



ローマ字記載の大量生産のどこにでもある匂いを
個人の匂いと認識してしまう
単純明快な自らの臭覚を



恥ずかしくなって
はじてはじてはじ ....
 
死んだ後のことばかり
考えている
それでひ孫が救われるのなら
構わないけれど

変わらなければ
と心に決めて
決めているふりをしてる
自分が嫌い
昨日と違う空を見上げたら
昨 ....
トタンの錆びた廃屋
人が落ちる
洋服の埃が落ちるつかのまに、
膝小僧を剥出し少年がひらくカバンのなかに、
乾いた血の乾いた土鳩の羽
きりきざまれる少年に、弟の、
さいごって、なによ
 ....
自動販売機だけが明るく光る

夏でも冬でも

こんな山道でも、ちゃんと明るい

誰もいないのに、ちゃんと明るい

私が買わなくても、やっぱり明るい

ここの景色にはもう、自動販 ....
NARS4013、世界でいちばん売れてるチークの名前はオーガズム。世界中のベッドのうえで上気したように見える頬はいたいけな赤色x号かもしれないと思うとそれだけでわくわくするから、(Say my n ....  
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている

南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから

父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
 ....
金属、懲擲、花頸、海星、眼球、相似
それらの雑音なのではなく
それの雑音にすぎない

なつかしい、

禿鷹の磔、
あざとい腋の裂眼から絲のような羽根をひきずり
斜の疵をまさぐるオルガン ....
 
春になると
わたしは
似顔絵描きになります

小さな腰掛けに
ベレー帽
お金はいりません

四十枚目の春
似顔絵はやはり
ちっとも似てませんでした
妻のやさしさ以外は

 ....
 
鰈を煮る
味を染みこませるため
クッキングペーパーを被せると
白い肌や
薄黒い鰭や
卵の赤い色が透けて見える

顔に布を被せられた
祖父の顔にも
同じ色が透けて見えていた

 ....
 
かなしみに
慣れてしまったなら
ほんとうの
かなしみなんて知らない

かなしみが
暮らしになったなら
かなしみは
いつもともだち

ほんとうの
かなしみを
ひた隠しにした ....
亜久津歩さんの自由詩おすすめリスト(42)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
灰皿- 小川 葉自由詩6*09-3-16
意識の手紙- 小川 葉自由詩509-3-14
- カチキ自由詩3*09-3-13
風の景色- 小川 葉自由詩209-3-13
あしゅら- ふえるわ ...自由詩309-3-12
自動販売機だけが明るく光る- 雨野六也自由詩409-3-11
(equally_probable)- 自由詩7*09-3-11
観覧車- 小川 葉自由詩609-3-11
僭性- ふえるわ ...自由詩109-3-9
四十枚目の春- 小川 葉自由詩209-3-8
- 小川 葉自由詩409-3-7
遠距離バス- 小川 葉自由詩509-2-21

Home 戻る 最新へ
1 2