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夜は、
ちいさな空が、
火のように
燃える。
ぼくは、
その
ちいさな
燃えさし。
夜、ひとりになると
ぼくのなかで
燃える
ちいさな空を
くじら雲が
飛んでゆく。
その
....
あいにくと
今朝は
雲母の雨
レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う
そう
どうでも
いいことだった
遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
みえない身体のなかで
手が縮こまる
青く染まった
泥の歴史を反芻しながら
鳶色に滴る見える手は
(見えない手は)
(見えない何本もの手は)
みずからを固くだきしめて
ひびわれた胡桃の ....
不意に
あたし窓と
繋がってしまう
鉛筆で
描かれた
教室の
窓
田の字のあたし
とても
赤い空が
あたしの中
震えてて
どんな
ちいさな欲望も
残さず
きれ ....