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らんぷの灯の下で
古書を開く深夜のひと時
遠い過去から
著者のたましいが
私にそっと、語りかける。
いのちの宿る一行に
無心で引いてゆく線は
宇宙を貫く、流星です
....
「コシヒカリ」の袋を抱え
{ルビ米櫃=こめびつ}の入口へ、ざああああ
と無数の米粒を流しこむ
その音を聞いてるうちに
無数の米粒の一つ一つに
無数の顔が浮かび上がり
ふたつ ....
風呂上がりの
弱りきった小さいお婆さんの体を
気の早いOさんがタオルで拭き
気の付くMさんが傾きを支え
気の穏かなIさんが、パンツを穿かせている。
日頃ああでもないこうでもない ....