090529

渚にて
渚に波が
押し寄せて
愉快な仲間が
溺死する

フナムシ
ヒトデ
カブトガニ

青い血液抜き取られ
渚の隅で息絶える
 ....
今朝の思い

早き朝妻が車の出でゆくを帰り待つぞと呼びかけて立つ

朝夕に神に仕うる身の幸を思いつ今朝も聖書を開く

春の陽が豊かにそそぐ今朝の庭妻の手植えの草花かわゆし
この豪雨ゴビ砂漠に降らしたら数種の生き物絶滅しました


雷の母は黒き積乱雲どっしりかまえ頼りになります


死者たちもあわててこちらに引き返す三途の川が氾濫してます



 ....
すべてはこのバスの中で完結している
ふとそんな言葉が頭を横切る
雨はもうじきあがるだろう
そうして所在無さげに
手すりの傘だけが残るのだろう

老人は窓と小説を交互に眺める
後ろのどこか ....
声にして

壊れてしまう

想いなら

胸に抱いて

ただ密やかに
マクドナルド規格食品給食の
        パクつきながら霊性は来る


すっきりと管理のカタチ オフィスビル
           飲食エリアでてきぱき作句


肉体は規則に則り精神 ....
おかあさん どこがはじめでおわりなの 海辺で坊主は体育座り


ちっぽけな寄り目のわたしビー玉の中では常に真ん中に居る


校庭の松の浮かれた電飾を蹴っ飛ばしたい高3の冬


前を行 ....
詩は君にやって来るのか調息し
       静かに過ぎる絵 色彩活写


陽光にミルクカップが語りつつ
         あらゆる会話は朝に静寂


青空に空中神殿描くたび
     ....
王様だ枠にゆらめく赤ワインいくつもたのむ雲の上に目


眠くなる行き先の道たどっていくモニタの光閉じた目にある


この空のどこにあるのかスプライト呼び止めたのむ地球の上で


教会 ....
窓の中胸をつんざくアナウンスコンクリートの日本に響く


モニタ上飛行機が行くこの縁はロシアの夜明け誰も知らない


金もなく白いページに書き付けるノートブックに古い手帳を


人に ....
老女を乗せた車椅子は
無人の公園に着きました
車椅子を押していた少女は
少しかがみ込んで老女の耳元で
おばあさん
あれが炊き出しです
羨ましいです
いいものが見れて
老女は目をしばたた ....
故郷再訪

車窓より比叡の山に霧立ちて緑濃くなる朝十時

傍らの妻は平家の物語読みつつわれは景色をおいぬ

五歳より三十五まで住まいせし京はなつかし心はやりて

春景色浮き立つ志賀は通 ....
打ち間違えたこころ読み返し間違えた指先をふかづめの刑。

閉じて仕舞ったこころの暗証番号ことばの端々に織り交ぜて。

心臓から遠く離れたこころで手をつなごう(ま ....
くちばしで穴をあけ幹に棲みます私そのように君に棲みます



熱病に抗えぬまま君に手をのばす殉職への序章(プレリュード)



なにひとつ約束はない 安定の利いたシャツを剥ぎからまる逢 ....
項垂れる人
黙々と続く葬列

いくつもの首が転がり
腐肉を烏がつつき
蛆がわき 蠅が生まれた

悲しみはなく
残された者は墓を掘る

坊主の読経が独り彷徨う
手向けられた花は枯れ ....
身体から溢れ出ている君の愛地球を包む光のように

幸せな記憶心の奥の奥防虫剤に守られている

指先で塩加減する感覚で添削される投稿短歌

知らぬ道隣の妻がナビをする地図を逆さに何処へ行かせ ....
東京の空は曇る
でも今日は土曜日、誰だって浮かれ気分の土曜日だ
秋葉原、歩行者天国
アメ横上野も大賑わい

僕は岸へやってきた
河原の向こうに街を見つめる
そんな気がする
誰も岸にはい ....
妻との外出

友にまた子規の歌集を贈らむと妻にささやく如月の昼

コーヒーのマイルドブレンド注文し二人来にけり茶店の窓辺

薄蒼き空の雲さえ淋しくて風にはためく宣伝の旗
すべり台。
てっぺんに立つ。
手を伸ばす。
風と交わる。
透けてく体。



かけぬける。はるのかわらのひだまりで。風があたしを透明にする。



腰掛ける。
いっしょにゆれ ....
 
 
生き方の不器用な父がひとりヴァージンロードを駆け抜けていく
 
 
ベッドで遭難などしないように君のいびきを道しるべにする
 
 
ウソツキとキツツキの違いを述べよ、この戦争が ....
この熱の
トローチを舐めるような
いくばくかの
余韻を
転がしている日々の
おわりを
さがしていた

ぬいあわせても
明日は
すぐにほつれて

口の中で砕いた
トローチの ....
冬はすでに去った
夜明け前の闇の曖昧に
ふいに訪れる山茶花の幻影  散った花びらの
 乱れ重なり
誰かの記憶が
隙間に紛れ込む
宛名不明の手紙のように
開封されない
誰かの記憶
美し ....
どこかの畔を歩いていると
とても微かな音がして
それは体のようでした
背びれが少しだけ切られ

ログハウスで休憩することにしました
コーヒーを飲みながら
そのことを思いだしていました
 ....
竟にバラバラの少年給水塔轉がりて全自動卵割機の中に紐

 十二相大工絵圖の父仔逆立

慈愛恩寵地球儀《脚》薔薇浴凾ここにいるいるいるはここにい

 ひとりびとり芥子の花

轢死の少 ....
諦めかけた心の中は大きな溝が幾つかあり
腕から血を出し染込ませる様に流し込む
二度目は無いよと近くの孤独は言った
誰に言うわけでも無く吹き飛ばすような感覚
咎めたのは無垢純真だった頃
汚れる ....
非在の虹さんのおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
湾外- あおば自由詩4*09-5-29
今朝の思い- 生田 稔短歌109-5-26
注意報でてます- うみとゆ ...短歌3*09-5-24
「雨から延びる曲線」- プル式自由詩16*09-5-8
待つ- 柊 恵短歌3*09-5-1
オフィスビルにて- アハウ短歌109-4-30
ななつ- はちはち ...短歌2*09-4-27
詩は君にやって来るのか- アハウ短歌309-4-27
空に地を、行く- K.SATO短歌309-4-25
寝床を探し- K.SATO短歌209-4-25
プリンセスタキダシ- サトタロ自由詩2*09-4-21
故郷再訪- 生田 稔短歌109-4-19
「_もこもこ。_」- PULL.短歌4*09-4-14
ヒート- 石畑由紀 ...短歌5*09-4-2
慰霊- within自由詩2+*09-3-30
身体から溢れ出ている・・・- 夏川ゆう短歌109-3-29
- K.SATO自由詩409-3-28
妻との外出- 生田 稔短歌409-3-26
空へ。風に。- ユメサキ ...短歌4*09-3-23
うそつきでいいから- たもつ短歌709-3-18
び熱- かんな自由詩4*09-3-1
映(エイ)- フクスケ自由詩309-3-1
- kiriko自由詩209-2-28
無題- 御眼穢し短歌108-10-17
やがて始めるだろう- 流希-Яuki ...自由詩107-4-11

Home 戻る 最新へ
1 2 3