すべてのおすすめ
10月15日(土)、
少し遠くの図書館に行って、小説を借りてきた。陽だまりは懐かしく澄んでいた。小説からは、少しレモンの匂いがした。
(小雨の朝とは違う昼の光や、少し遠くに来たという身体の浮遊感 ....
私は夢を見ているのだろうか
そういう私も夢なのたろうか
世界は私も含めた表象*1という夢なのだろうか
それらの問いかけは思考によってなされる
わたしの内底から直観的に沸き上がる思考によって ....
傘を差しても濡れてしまうほど豪雨だったが、今は止んでいる。風は緩やかに吹いて、となりの籾乾燥施設傍の、クルミの小径木に巻き付いた葛の葉が揺れている。ヒヨドリたちが鳴き始めたから雨は当分降らないのかも ....
七月四日、入院した。五十五年生きてきてはじめてのことだった。それまでは若い頃に酒の失敗で急性アルコール中毒で一晩入院したことがあるだけで、本格的な入院は初めてだった。いまも病室のベッドの上でこれを書 ....
土曜日は海に行ってきた。借り直していたDVDの吸い出し作業がままならないままだったが、僕はでかけた。千葉の某所にあるそのビーチは初めてで、駅前はサーフボードで所々が装飾されたデザインだったので、少 ....
紙巻タバコのシケモクと電子タバコを交互に吸っている。
電子タバコに切り替えてから一年も経たないのに電子タバコの吸引器を三回も買い替えた。発煙コイルが焼き切れる前に吸引器本体の電池がダメに ....
小学生の頃、同じクラスで少しだけ目立っていたKは、中学生になってからはどうしていたのかは、よく、僕は知らなかった。彼は中学に入ると別のクラスだったからだが、でも、彼は小学生の頃は地元のサッカークラブに ....
春はみじかくて、すぐ終わってしまう。恋人の背に物語が咲いて育っている。知らないまちの空はどことなく高くて、咲きはじめたばら、パンの匂い、錆、信号機、そういうものに救いを求める。
あたらしい部屋は ....
昔営業マンだった頃、僕は家に帰ってよく寝ていた。車の中ではなく、ベッドの上のほうが疲れがよく取れたものだった。実家のベッドの上に寝転んでいた心地よかったあのひとときを思い出す。僕は外が暗くなってくると ....
四月十日 月曜
天氣 晴
起床 六時二七分
就床 十時二九分
「今日學校へ行けるかしら」と心配してゐたが朝起きて見たら気持が好かつたので嬉しかつた
お二階で時間割を定めて復習をして ....
時々川に出かけたりもする。休日は、することは何もない街だった。護岸ブロックに腰掛けて、遠くを見ていた。そして、向こう岸は、埼玉だった。そこにあまり良い思い出は何も浮かぶことはなかったが、そばにあった自 ....
四月八日 土曜
天氣 雨後晴
起床 六時二〇分
就床 十時三〇分
お兄さんは雨が降つたので電車で行かれました
お二階から見てゐると新入生の方が嬉しさうに父兄の方に連れられてお通りに ....
朝日がまた砂時計をひっくり返す。お茶碗に盛られた白ごはん、味噌汁、鯖の塩焼き、目玉焼きにサラダ。こんな朝ご飯は脅しだ。ひどく脅迫的だ。
駅のホームにベンチがあって、サラリーマンが二人座っている。一 ....
部屋のなかにいて、やるべきことをあれこれと思い浮かべていると、とつぜん頭のなかがきゅんと鳴って止まってしまう。窓の向こうの方の白い建物に陽が当たってまぶしいさまや、風どうしがぶつかってひゅうひゅう ....
僕は高校の頃、小学生の頃の上級生だったYさんと電車で目が合ったことがある…。良く晴れた日の昼だった…。彼は強豪校に進学していたが、試合に一度も出られたことがないという話を風の噂で聞いたことがあった。僕 ....
ブラジル産の鳥もも肉のパテの皮に三か所、身の方に七か所くらい切り目を入れて、醤油を振りかけて皿に乗せて、身の方を上にして電子レンジで七分、焼いて、ひっくり返して、皮を上にして電子レンジで二分半、焼い ....
詩を書く人たちは様々だ。だが、一部の詩人たちは何を書いても金太郎飴であり、そこに詩人独自の書法は見えこそすれ、詩の世界の深まりや人間洞察の深まり、思想の強度が見いだせないことがよくある。確かにそうい ....
20年前、駆け出しの商品開発担当だった頃。
自分が開発を担当したある商品の容器の印刷強度が弱く、
自社のスペックに適合しなかった。
試作の時には全く問題がなかったのが、量産品でうま
く行かない ....
現代詩フォーラムという場所に限定していえば、ここに投稿されるいわゆるネット詩と呼ばれているものは膨大な数が毎日投稿されている。
タイムラインはよどみなく更新される。一日開かないだけで、ひとつの詩は一 ....
今日は昼過ぎ、らーめん萬亀まで散歩に行ったら、いつもは行列なのに余裕で座れた。もしかしたら、昨日の夜、土崎のつけ麺店がテレビで紹介されていたので、そちらに流れたのかもしれない。
それはそ ....
峯澤典子の詩集『ひかりの途上で』(七月堂)を読んだ人は、大方がその美しさに感嘆したことだろう。だが、ここで言う「美しさ」とはいったいどのようなところから発生しているのだろうか。
闇にまぎれかか ....
世界でいちばん歩くのがおそい国はアフリカのマラウイ共和国だそう。国民の平均歩行速度2.05km/h。日本人の平均時速の半分以下。マラウイ共和国は空港にすら時計がなく、もちろんみんな腕時計なんかしてない ....
{引用=
「わたしはこう思う。詩にネットも活字も媒体の違いだけで、本質的な差はないと。」
(光冨郁埜『(5)ネットと活字媒体、詩の状況は刻々と変化していく。』http://mitsutomi.we ....
秋田に来てはや二年。気がつけば、すっかり美人慣れしてしまった私がいる。逆に言えば、美人慣れするには、二年も要するということである。これはたいへんな試練である。
美人を見ても動じない。読者 ....
美学とは通りすがりの余韻です
うかんむり招くは窓に存在のひらかれたこころひとりふたり
日曜日尖った文字がほどけてくきみのあくびが伝染するの
もりのおくかくうのさかなレンアイのうみますたまご ....
2003年4月に今の形の現代詩フォーラムが稼働し始めてから、後3か月ちょっとで11年になります。
自分は2005年頃から参加させてもらっているのですが、
思わず「え?」と声に出してしまいそうになる ....
1.現代詩をめぐる状況
現代詩の読者は減っている。団塊の世代のある詩人と話したとき、「私の若い頃は詩が若者たちの普通の話題に上がってきたが、いまはそんなことはないだろう。」と話していた。現代詩 ....
詩は言語を用いる作品であるが、その伝達においては概念的コミュニケーションよりはイメージコミュニケーションの果たす役割が大きい。もちろん、論理的に明快である詩もあるし、感情が明快に伝わってくる ....
ある日85さいのうそ美がトイレでうんこをしたらうんこが流れなかった
よく見てみるとうんこに糸がついててじぶんのこうもんとつながってた
糸をはさみで切ろうとするが糸が鉄のようにつよくて
....
「最後の問題は答えを書いた人全員に丸を上げます」
先生はそう言って、その能面のような顔にくっついている唇を、申し訳程度に上げて微笑みました。
しんちゃんは不思議に思いましたが、先生の暴 ....
壮佑さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(57)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
日記、思ったこと
-
由比良 ...
散文(批評 ...
7
22-10-15
直観的思考と世界
-
ひだかた ...
散文(批評 ...
5*
22-8-6
強い雨の後の曇天
-
山人
散文(批評 ...
5*
22-7-23
木切れ
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
3
22-7-10
海に暑いので出かけた
-
番田
散文(批評 ...
2
22-7-4
「五月六日、雑記」
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
4+*
22-5-6
Kの思い出
-
番田
散文(批評 ...
3
22-4-30
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
5*
22-4-18
夏の終わりの湘南、営業マン
-
番田
散文(批評 ...
2
22-4-15
女學生日記_三
-
TAT
散文(批評 ...
2*
22-4-10
エメマンと川
-
番田
散文(批評 ...
2
22-4-9
女學生日記_一
-
TAT
散文(批評 ...
3*
22-4-8
可愛い女の子たち
-
幽霊
散文(批評 ...
3
22-3-12
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
7
22-2-21
春の帰り道
-
番田
散文(批評 ...
2
22-2-11
ジリ貧の毎日
-
ジム・プ ...
散文(批評 ...
3*
22-1-9
詩の文脈化
-
葉leaf
散文(批評 ...
8
14-4-5
感謝しても感謝しきれない
-
ichirou
散文(批評 ...
11*
14-4-3
【HHM2参加作品】「旅立つということについて」小林青ヰ
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
8*
14-3-25
秋田散歩
-
小川 葉
散文(批評 ...
4
14-3-24
峯澤典子詩集『ひかりの途上で』について
-
葉leaf
散文(批評 ...
3*
14-3-19
セリヌンティウスの告白
-
末下りょ ...
散文(批評 ...
1*
14-3-18
【HHM2参加作品】すべてはネット詩に回収され、しかしここは ...
-
KETIPA
散文(批評 ...
3+*
14-3-17
美人慣れ
-
小川 葉
散文(批評 ...
10
14-3-16
通りすがりの俳句トキドキ短歌たち
-
阿ト理恵
散文(批評 ...
10*
14-3-4
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11 ...
-
健
散文(批評 ...
11*
13-12-22
詩を救うための音楽——榎本櫻湖『増殖する眼球にまたがって』
-
葉leaf
散文(批評 ...
7+
13-12-21
たなかあきみつ詩集『イナシュヴェ』について
-
葉leaf
散文(批評 ...
7
13-10-26
うそ美の心霊体験。
-
うんち
散文(批評 ...
4*
13-9-10
しんちゃんとてすと
-
自転車に ...
散文(批評 ...
4*
13-9-4
1
2