すべてのおすすめ
自分の姿も見えないくせに 多くの人を傷つけて
その傷口に入り込んでは 自分の居場所を見つけたりする
端役のくせに 主役をエキストラにしてみたり
助けたと思った相手に 救われたり
大事な ....
生肉のままでは 水分が多くて煮えないからと
腹を裁かれ生血を取り出し 三枚におろされた、肉
塩分があらかじめ多いからと 再度合成調味料を
流し込まれ みりん漬けされる
新鮮な生 ....
東京の地下街から
胸を焦がすような茜空は売ってませんか
そんなことを言ったら 嗤われるだろうが
本当はみんな 自分の町に住む
夕焼け色の切符を手に入れるために
上京しては 行 ....
ーーーーーーはじめにコトバありきーーーーー
「ヨハネ伝黙示録 より」
神はコトバにて人間を造った、いや、正確には、人の間の者たちを
それは 私たちのこ ....
「非常ベルが鳴らしてみたかった」と、
その男の子は 泣きながら
お巡りさんに謝っていた
毎朝電車は ラッシュを呑み込むと 靴の群れを吐き出す
腕時計の長針先より 先にスマホ
....
食器を洗っている時に 現れる私の子供
ご飯を食べたばかりなのに 私を見ながらスプーンを持って
お皿をカチャカチャ鳴らしては はしゃいでいる
私はお前に お匙でご飯を掬ってあげれらないのよ、 ....
ずぶ濡れのアパートを 飛び出して
たよりない街の たよりない自分から
駆け出して行く
「お前を産んだ途端に、
お母さんの人生は終わってしまったんだ」と、
罵る泣き声のようなもの ....
誰かが 私の家の
屋根裏部屋に上がって オナニーしている
階下には 小さな人形が
黒い大きな座椅子に 足を開げて 置いてある
その人が 上で 思春期をふるわせた声を漏らす度
....
見えないものを見 聞いたことのない歌をうたう
聞いたことのない声を出し 人と関わりたがる
私の目は 饒舌に喋り続け
下半身の纏った嘘を 脱がせようとする
私に口はないが 手はい ....
ダンボールがズタズタに切り裂かれて
ベッドの下に押し込んであった
当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん
田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う
(ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)
そんなレトロな歌が ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか
台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音
骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
とめ、はね、はらい、が
美しく表現できる ペンで
誰にでも 恋文みたいなことを
描いたりする 頭の中は
だいたい
とめ、はね、はらい、だらけの
行動を 起こしたがる
....
食べても食べても、淋しさが埋まらない。
だから、腕を噛んで、千切って肉を食べて、空腹の内蔵を食んで、
食べ物の匂いを消すために、鼻を千切って、
食べ物が見えないように、次は目をくり貫いて、 ....
名刺を交換するように
お互いの身体を交換する
いやッ、
あの
好感覚の感触が
指で 語る
お互いの一日の
良い所々について。
あ、
の
母音を胸に置き ....
{引用=海から星が産まれるように
キラキラとしたものたちの共鳴で
光をつないでゆくように
人は空の軌道を輝きながら渡ってゆく
産まれたときは ふくよかで丸かったものが
未来に時 ....
私の前に一つの 箱
親にでていけ、と
言われた日
箱がすぐさま 現れた
それは家と 表書き
それは部屋と 内側に
書かれていたけど
消えていた
私の前に 箱一つ ....
{引用=真っ暗い空に
月の船が
帆をかけて行くよ
ひかりをあつめて
なみだをわたるよ
月の船が
夜を越えるよ
きどうのさきに
きぼうをのせて
帆を ....
お風呂で、血にまみれた私を洗い流す。
ごみ袋には 死体
どこに 運ばれて行く
どこかに 運ばれて逝く
浴槽が、いった。
まだ、お前が、片付いていない。
出しっぱ ....
種を蒔く人よ
太陽が目覚める前から 満月が挨拶するまで
私を耕してきた人よ
私は情けない文字でした
いつも 対角線から汚いコトバで罵り
そして 平行線に並べられた
多種たち ....
目覚めれば記憶の波から押し寄せるからと
まぶたには花びらのような匂い立つ手が
幾重にも重なりあって 私の瞳は閉ざされる
脳髄の薄皮を玉ねぎを擦って剥ぐように
捲ってはならない
球 ....
服を脱いだら 頭だけになりなさい
そのあとは 感覚だけで
頭と身体を 切断される痛みを知りなさい
君の目に見えるモノの 向こう側をえぐり取り
頭で覚えた文字を身体に刻め
君の唇 ....
その会が開かれたのは 誰も知らない下町の
赤提灯の中だった
自己紹介よりも先に 大皿に盛りつけられた
大量の鮮魚の切り身や貝の盛り合わせが
次々と 運ばれてきた
私たちはその魚たちが ど ....
あおい満月さんの為平 澪さんおすすめリスト
(83)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
盲目ピエロ
-
為平 澪
自由詩
8*
15-4-19
鍋の中
-
為平 澪
自由詩
8*
15-4-8
カラスの行方
-
為平 澪
自由詩
17*
15-3-15
創世記
-
為平 澪
自由詩
9*
15-3-4
麻痺する指先
-
為平 澪
自由詩
11*
15-1-23
向き合う鏡
-
為平 澪
自由詩
6*
15-1-5
刺さる雨
-
為平 澪
自由詩
6
14-10-12
熱
-
為平 澪
自由詩
3*
14-10-12
私
-
為平 澪
自由詩
8*
14-9-23
切り裂きジャック
-
為平 澪
自由詩
11*
14-8-25
晩夏
-
為平 澪
自由詩
9*
14-8-25
喋るテレビ
-
為平 澪
自由詩
26*
14-8-19
バッドトリップ
-
為平 澪
自由詩
6*
14-8-18
吠える
-
為平 澪
自由詩
4
14-8-17
ボディレンタル
-
為平 澪
自由詩
2
14-8-16
帰還
-
為平 澪
自由詩
6
14-8-8
箱
-
為平 澪
自由詩
2
14-8-7
月の船
-
為平 澪
自由詩
6
14-8-1
かたづける。
-
為平 澪
自由詩
2
14-7-25
種を蒔く人へ
-
為平 澪
自由詩
8*
14-7-25
デリート、デリート、デリート、
-
為平 澪
自由詩
4*
14-7-19
ファントム
-
為平 澪
自由詩
6
14-6-25
赤提灯の音
-
為平 澪
自由詩
3
14-6-24
1
2
3
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