物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ



夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏

ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか

 ....
陰核に 舌を這わせて天国に


連れてってやるから悩むなよ
これを愛などと呼ばないで欲しいね
セックスは白痴の時間だよ
会話にもならないこんな行為、誰とでもできる
双方、
己が器官の快楽を追求しているだけだ

ああ、69ね アラビア数字はエロいよね ....
カチャカチャと、キーボードの上で踊る美しい指先を溢れんばかりの欲望で見つめていた20歳の冬。私は長い茶髪を巻きヴィトンのカバンを持ち、つけ睫毛を武器にしていた。
その型にはまった派手 ....
雨の音がまるでオルゴールのようだと、ナナが言った。
僕はオルゴールなんて見たことがなく、それがどういうものなのかは知らない。そう言うとナナは目を丸くして驚いた。

「ゼロはオルゴール ....
ベビーフードの日々

ビスケット風の吹く肌色の体温ビスケット
夜の無自覚でいい加減な奇跡の爪痕

空想上の月の瞬きに立ちすくみ
月光は枯れ葉に無限に朝露を宿す光点作る

沢に転落 ....
宝石を口に含んで遊ぶ
あの娘が笑うたび
きれいな犬歯は怪しく光る
宇宙船の軌道のように正確な
ピンクの唇が生意気に
愛の歌なんぞうたっている
蝶々が飛んでいった
あの娘は鼻先で笑った
 ....
まぁそういう訳で、甲斐あってなんとかここまで仲良くなれた。っても、なんでおれみたいな奴の事気にいってくれたんかは、正直よう分からん。彼女に聞いても六な答えが返ってこん。なんでつき合ってくれたんや、 .... 晴天には雨を忘れるから、いつか遠い国で無残に殺された幼児のニュースも(そういえばそんなこともあったねえ)なんて言葉で語られるだけのものになった。ベッドの上で、音を出さずにテレビをつけて、ただ画 .... 立体的な画像に目を奪われ

グルグルと頭では

スプートニクが回っていた

七夕に願いをかけるなら

それはマジックで黒く染まっているでしょう

現実はいつも甘い薫りで

姿を ....
ばかやろうパウンドケーキのデコレーション 崩壊 マイ・ディア・チョップスティックス




きみのむねの不整脈をただ聞いている 静かにまかれるこうふくの糸



保健室のひか ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....
なぜかしら
私には聞こえてこない
どうしてかしら
あなたには聞こえない

携帯の着信音
サイレントにしてないのに

雨の音が
消しているのね
昨晩の
私たちの小さなすれ違い
排 ....
広い広い空に

声が枯れるまで叫んだ

実験室のビーカーを覗いて

華麗な幻想に驚き

ガラスはただ割れて

僕を傷つけてしんでいった

もう咲かないのかなと

うえきばち ....
寂しさを違う誰かで埋めるなら きみってわたしのなんなんだろう


つまらないメールの返事に白けては アドレス帳から消すか迷う


疲れてる?そうなのだったらそう言って 無機質な文字、色もつけずに


 ....
授業が終わると、真っ先に教室を出る
いつもなら軽音楽部の部室で
とりとめのない話をして
演劇部の発声練習を聞きながら
ひとりの娘の姿を追いかけるのだけれども

夏休みの間、炎天下の中ひたす ....
歪みがまだ今でも
降っている真夜中
整然と聳える街灯
その首を支えたい
優しく声を掛けて


誰も気付けないの
孤高と孤独の違い
出来合いの許容心
尖っていて温いの
憐れみの ....
妹のチエと一緒にイタリアに行きました。

チエは、ピサの斜塔に会うとまっさきに

学校の近くの倒れかけた電柱のことを教えてあげました。

ピサの斜塔はにこっと微笑んで言いました。

「 ....
君に触れるのが怖いのです
君のやさしさが痛いのです

君の腕の温さを思い出すたびに
君の言葉がリフレインして
あたしの心臓が血を流すのです

君の声を思い出すたびに
君の視線にがんじが ....
この浴槽を欲情で満たす牡丹雪

ひとひら、
口づけるたび、悲しみの温度が肌を焼く
ひとひら、
白い手に抱かれるまま、別れの雪を肌に降らす

この雪は溶けるため 
この白は忘れるため

あなた ....
君の目は滲む氷雨に似ているよ トチ狂ったフリをして黒人にニガーって言って歩こうぜ
トチ狂ったフリをして白人にレッドネックって叫ぼうぜ
トチ狂ったフリをして真っ白いスーツ着てカレーうどん早食いしようぜ
トチ狂ったフリをして女子 ....
*
*
*


空の高い高い高い高いところから
落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて

ようやくたどり着いた地に触れた瞬間


消える


*


空の高い高い高 ....
  壁に向かって僕は歌をうたっていた
  隣の住人は何も言ってこなかった

    そして誰かが線路に飛び込んで
    そして誰かが樹海で首を吊って
    そして誰かが誰かを撃ち ....
ひこうきが雲にとけてゆく

ひこうきの中
人が座っているのね
お茶をのんでいるのね
テレビをみてるのね
家の中のわたしとおんなじね

わたしは
まいにちまいにち
しっぱいや
べん ....
ポケットから小銭を出そうと手をいれると
百円ライターが六つも出てきた



こいつらが
いつどうやって入ってきたのか思い出せない


赤 みどり 黄色 ラブホ スナック 水色
 ....
寒い寒い しんと冷えるね 今夜は雨か霙(みぞれ)になるらしいよ

肩が冷えて 体がカチカチだよ まいったな つま先はチリチリしているよ

だけどマッチの火みたいに私の心臓は燃えているよ 

 ....
アルコールランプのあかりでキスをする



黒煙を上げる町角 ガムを噛む



星を映す海 静まってゆく宇宙葬



まちじゅうのガラスを割ろうよ 春来る



家 ....
忘れない。


君のことを忘れようとしたってできやしないから

酔っ払った時くらい


好きな言葉を手繰ろう。




とどきやしない



言葉なんて、意味のなさな ....
ゆきちゃん。さんのおすすめリスト(110)
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