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自分だけがまちがっていることを
信じてはいても
わたしには疑念などなかった
ただ父は
大抵開けぐちが分からなかったので
最後にはいつも口をつかっていた

色のぬけ落ちた昇降口で
晴れた ....
一面に垂れこめる月から
頬笑んだ顔が落ちてきて
ここには
僕をつなぎとめるものなんかない
つぎの船を渡って
みんなみんな行ってしまうよ
指をからませながら
だけど母さん
僕に世界をくれ ....
夏嶋 真子さんの梶谷あや子さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生活- 梶谷あや ...自由詩710-6-27
卵とざくろ- 梶谷あや ...自由詩1209-11-14

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