見えないものは 自分の心
つかんでも つかみきれない
知っている
年月だけで語るなと
胸の奥から私が言う
もう少し
もう少しで見えそうで
見えないから
知りたいからの旅の夜 ....
つづきを担う
ものたちのために
つづきを担う
ものたちのことを考えて
生きる
それがたとえ
人間でないとしても
あとに残されたもの
たちのことを考えて
生きる
笑え
生きる愚かさを
怒れ
生きる惨めさを
泣け
生きる辛さを
歌え
生きるお前を
喜怒哀楽
地に足踏ん張って
お前が生 ....
真っ白く
真っすぐになりたかった
どう見えるかなんて
どうでもいい
私は私を演じるのではなく真っすぐに
真っ白になりたいのだ
黒く見える染みのような汚れさえ
真っすぐ ....
僕が煙草を吸いだすと
君はすねた顔をする
そりゃもうじとっと
僕が煙草を吸いだすと
君は頬を膨らます
そりゃもうぷくっと
煙草が嫌いな理由を聞いたら
....
思い出のページは破り捨てるつもりだったのに
何気なく捲っては
風化して色褪せた端を眺めてしまう
変わらぬ気持ちはないはずだ
そう
色褪せたこのページのように
記憶も ....
嵐の夜である 怒号のごとき轟音をおかし、風神が迫ってくる
木々はざわめき 雨粒が塵界を激しく撃つ
石が転がる トタンが舞う 風見鶏が忙しくはばたく
血気はだえに迫るいきおい
カンカンカンカ ....
手を離したら
おしまいだから
最後の最後まで
繋いでてよ
目を見てくれなくても
声を聞かせてくれなくても
あの改札までは
恋人でいてほしい
このまま君を
連れ去ってし ....
知らない間に
恋から離れて
わたしの心は
夜に墜ちてゆく
涙を流しても
何も変わらない
わたしの気持ちは
ただ沈んでく
朝になっても
いつもの調子で
笑えないかもと ....
愛しい人をうしなったとき
海のさざなみをきくと
こころにぽっかりと穴があくような気がするのは
なぜだろう
もう戻らない想い出が
心を駆け抜けるわけでもなくて
愛 ....
くだらない話に花が咲き
一人じゃない気がした。
ちょっとだけ泣くのを止めた
目が覚めると一人だった。
エンジェルはどこ?
キューピッドはどこ?
天使はどこどこどこなんだ?
冗談に ....
俺は誰も信じちゃいないし、何も信じちゃいないけど
希望的観測で平穏と平和、そして愛と感動に溢れた世界を欲しているよ
どうでもいい事なんて一つもない、そんな世界を
愛してるよ
本当さ
....
日曜の朝
ふと覗いた時計の針は
夕方頃を指していて
それでも
まだ眠い自分が居る。
夢うつつ
夢に見るのは
髪の毛の羽根を
折り畳んで微 ....
生まれてから
もうずいぶんと歩いてきた
短い人生
もう半分くらい来たのだろうか
そんな僕をあざ笑うきみとの距離
遠くにきみは行ってしまった
僕を囲む人々皆
逃げ水のように消え去ろ ....
馬鹿にされたっていい
アホな奴って卑下されてもいい
俺は 君は まだまだだ
もっと速く もっと速く
走れ
三億光年がどんな距離か分からない
人生は斯くも短きものかなんてどうでも良い ....
いくら考えてみたって、それは
途方もなく大きな壁だし
やっぱり誰かの覗き穴なのだ
漏れてる光は淡くて黄色くて
きっと幸福を形にしたものなんだけど
爪あとに似た影も見えるね
だからき ....
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた
反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた
「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている
「未来」は老眼鏡をずらして ....
桜の花が咲いて
友と過ごした学舎と
別れを告げる
風に揺られて散っていた
桜の花弁を一つ
受け止めた
この桜の木も
数え切れない程の
出会いと別れを
ひっそりと校庭の端で
見送 ....
声 その声を聞きたくて
今教わったばかりの番号をダイヤルする
そして 櫛を入れた洗い髪のように
柔らかな声がぼくの元に届いた
話すべき言葉なんて
用意していなかったので
ぼくは ....
間違えないで、空
ざくざくと刻んで煮込む白菜も
頬を薄く赤く染める風の痛みも
機械みたいにぎこちないゆびさきも
そろそろ片付けようと思っていたのに
ちらほらと芽吹いている梅の ....
ことばで何ができるのか
ことばはどこまでもことばでしかなく
それぞれの胸を
トンネルになって突き抜けていく
わたしのことばが
誰かの支えになったことなど
あっただろうか
過ぎ ....
夏のあの日に舞い戻り
やり直そうと
君に言った
君の手が白くなるまえに
繋いだ手が雪にふれて
離れてしまう前に
君をぎゅっと
掴んでいたかった
なぜ 笑ってるの
無言の君の写 ....
背中さすっているうちに
うとうとするような
物語の子供にあこがれて
クリスマスにはシャンパンを
抜く音にこわがってみたかった
あの日落としたすいかは
私の腕に重くて まっぷたつに割 ....
ねこが外から帰って来た時
抱き上げて
頬を近付けると
優しい鼻息が頬に掛って
香りを嗅ぐと
枯れた木と
灰の香りが心地よくて
たまに
イ ....
形のない想いじゃ不安だから
あなたは言葉を持ったんだ
上辺だけの言葉じゃ嫌だから
あたしは想いを生んだんだ
それだけで
それだけで足りてるハズなのに
ないものね ....
泣いてハイおしまいって
それじゃあただの弱い人だから
泣き疲れたあとに笑えたら
そしたらあなたは強い人だから
私の前で笑ってみせて
きっとあなたは強い人だから
貴方がド♪なら
私はミ♪
私がファ♪なら
貴方はラララ♪
素敵な和音
楽しく重ねて
美しいハーモニーを
貴方がド(怒)なら
私はシラ(知らんぷり)
私がファ(不安)なら
貴方は ....
大事な友が死んでから、
一つの命が絶えるという事の悲しさを知った。
ずっと一緒に笑っていたかった。
お前の事を思い出さない日はない。
だけど、
それでも、 ....
ほしいものも
いらないものもない
とあなたは
いったけれども
パンツをはかずには
いられなかった
ぼくらのまっしろな
そのむこうにある
ここにはたしかに
ちがうところがあ ....
今日生まれた新しい命
今日消えてしまった命
今日可能性を見てきた命
その光を感動と笑顔が可能性を
現実へ
先へ進むその光
素晴らしき循環
実際の感覚は錯覚
深く淡い緑の ....
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