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この世の何処かにある空間の一点を
ただそれのみを 一心に求めてみたんだ
汗ばむ喜びだとか 骨の抜けそうな落胆
崖っぷちの戦慄だとか 常なる先行きの不安
そういうもののたぶん向こうにある
....
先駆けの詩人を
感じて
先駆けの詩人を
見つめて
私は
何がしたいのだろうと
何を伝えたいのだろうと
考える
先駆けの詩人が
私たちに ....
近所の七歳のはっちゃん
「僕は100メートル泳げるんだ」
はっちゃんは嘘つきだ
ある日はっちゃんは言いました
「明日地球が滅亡するんだ」
はっちゃんは本当に嘘つきだ
当たり前だが明日は ....
風に逆らって
発射してみた
ションベンは
バラバラになって
ホップアップして
きちんと口から体内に戻ってきた
多分
しょっぱかったと
記憶していると思うが
詳細について
きちんと記 ....
やめてけろ
ひと恋しさにちゃちゃ入れた
わたしの思いを
やんわりと断つように
春の兆しは白い肩口の奥へと隠れた
厳しさだけではない冬の素顔を知ってから
流されるのとは異なる
自ら ....
一
どことなくうすぼけたひかりのてらす、砂浜だった。
ここには、風のふくけはいがない。うち寄せる波もない内海がひろがる。海は、あるいは死んでいるかの ....