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プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器
必ず出題されると信じて
歩きながら
....
Y
あなたは樹木
草原に立ち
両手を広げ
Y
あなたはグラス
降り注ぐ声を
すべて
受け止め
Y
あなたは交差点
別々の人生が
いつしか
ひとつに
Y
ひら ....
{引用=
生きていくのに必要な
自分の命を数えたら、わからない
人に「1」だと教わっても
まだ、わからない
とても汚くつかってしまう
生きていくのに必要な
人 ....
あなたは多くの餓えだった
身長体重は言うまでもなく
学歴年収家族祖先話術 なにもかも優れ
アイドルチックな笑顔で私を魅せた
大きすぎても長すぎても またその逆でも
着なくなる服がある ....
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている
子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ....
10月27日 曇
僕は数を数えるのをやめた
「僕はハルシオンになったみたいだ」と に言った
は腕を縦に切ったカッターを机に置いて力を込めた
「おけちゅるゆりかりゅ」
....
明後日の今頃には
きっとわたし、泣いてる
ハナキンなんて言葉が流行ったっけ
週末の空気はほこりっぽくて
ろ過された部分だけを吸い込もうと
口を無意識にぱくぱくとさせる
大嫌いなもの ....
午後
カーテンのすきまから
迷いこんできた空想がひらひらと漂う
うまく捕まえることができずに
言葉にならないので
そのままにした
きっと
そのままの方が良いのだと
勝手な理由を知る ....
どうかもっと奥まで
差し込んでください
あなたの手のひらに
私を切り裂く感覚が
生々しく
そうして
あたしをすべてきれいに
飲み込んでしまってください
あなたのからだの ....
そして魚は夢を見た
パラソルをさして
弁当を食べてはまた泳いだ
浜辺に差す太陽は快晴
海を泳いでいく私
あの日の私はもういない
彼女もまた、同じなのだろうか
繰り返しているんじゃない
全ては結果論なんだ
少なくとも想いは揺らぎ
また君を見つめては視線を反らす
なぜつまらないと ....
なにか食べたい
あまいあまいお菓子が食べたい
昼間デパートで見た
おいしそうな匂いのするクッキーが食べたい
でも
わたしにはお金がなくて買えなかった
あまいお菓子が食べたい
幸福な気持ち ....
さよなら
といってしまうと
追いかけてこないこと
わかるから
エレベーターの中の
25秒間を
感じることに使うべきだったって
偶然は
つくってみるもの
ねえ
と問いかければ
....
妻が
手袋を
編んでいる
早く手袋に
指を通したい
わたしと妻の
子供が待っている
やがて
できあがると手袋は
子供の指に
通されたくなっている
指を通す ....
夕暮れの
青いショー・ウィンドーの前を
行き交う
それぞれの時間が
いくつもの
雨粒の中に
溶け出し
雨上がりの朝
それらは
昨日の思い出の中に
消えてなくなる
五月の夜が更ける
上限を過ぎた月が
丘々を 森を照らし
小さなこの庭を照らしている
ほの甘い空気の中には
すでに夏の気配が かすかになやましく
ひそやかに 息づいている
室内では 夜 ....
夕暮ころがる銀小鈴
にじみしたたる青さと船頭
サイレンの歌に死する。
真砂の青貝に覚めない潜伏
みじか夜 みじか夜
つっと向こうへ鎮座して
さざなみこなみ生むわらべ
みかんの ....
新しいドライヤーだけれど
白くてやわらかい
両輪がふたつに割れる
夢に見たんだよ
耳の後ろの痛さを
口ばしる
側に
置いておいてくれる人の大切さで
判ろうとするのは
恥ずかし ....
たとえばあなたの
ことばひとつひとつが
あたしの細胞の
いちいちに染み込んで
思想からからだまで
みるみる変えていくことや
うまれて初めて
悲しみからでない溜息を
つくりだして ....
/
/かなしい/おしらせ/です/
/あなた/を/この/あたま/から/しょうきょ/し/ます/
/さようなら/おげんき/で/
青いにおいが鼻につく
遠くに見える海が白い光を生みだしている
....
上澄みをそっとすくう
余分なものはなく
柔らかくしなやかで
手のひらからさらさらとこぼれる
太陽の光で酸素を作り
葉は濃緑を強める
表面の細い産毛には
小さな雫が張り付いている
....
心から思うことは誰にも変わりなんてなくて
運命とかとって
別にやり直せいないのかもしれないけど
本当の運命って本当は
別にやり直しなんて何度だって
何度だってやり直せるんだよ
....
ラジオからは
午後から寒冷前線が
南関東を通過する
予報が流れていた
かずこは昨日
十年ぶりに高校の卒業アルバムを
開いてみた
同級生のあの人とは
言葉をかわしたことはなかったが
ア ....