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揺れながら45分を駆ける
何気ない景色 草の匂い 排気音
何でもないそれぞれを
思い出せるように記憶する毎日
行き着く先に特別なものはないけれど
揺れながら45分を駆ける
....
名前を呼ばれると
貴方の知っている私になる
弱味や不都合には気付かない間に言い訳を済ませ
貴方の知っている私になる
境界は曖昧だ
進むか 止まるか
迷っている
何時だって
境界は曖昧だ
好きだったのは 結い髪のしなやかな流れ
好きだったのは 頬杖の中の虚ろな瞳
好きだったのは 絡み付く癖のある声
好きだったのは 間違いなく貴女だった
好きだったのは 間違いなく ....
叫びたい 夜の街
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
終らせてやる
終らせてやる
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
気付かないで
気付かないで
ただ 貴方の横顔に
恋をしているだけ だから
気付かないで
気付かないで
ただ 貴方の横顔に
夢を見ているだけ だから
気付いてしまえば ....
必死に現実逃避
君の噛んだ指が
赤黒い蜜を垂らして
愛を染めてゆく
一途な創造など
望んだのが間違いでもいいや
必死に現実逃避
君の噛んだ指が
....
忘れられず脳の底に溜る
の声
の指
の頬
の髪
の癖
の仕草
の香り
の夢
無意識に象った
が消えずに
何時までも 何時までも
忘れられず ....
存在するならば
奇跡さえ信じられよう
未来には まだ誰も居ない
存在は過去と今だけ
未来には まだ誰も居ない
貴方は
振り返らずに
行ってしまった
私の未練を
振り返らずに
行ってしまった
まだ疼く頬を
撫でる君の白い手が
現を奪う接吻の間に
消えてしまわぬよう
握る手を探す
夢を見ていた
切り裂かれた風は哭いた
撫でてくれるものも無く
抱き締めてくれるものも無く
切り裂かれた風は哭いた
僕は
聞いているしか無かった
何時か
大空を羽ばたく為に
夜鷹は羽根を売り続けた
何時かを夢見て
何時かを信じて
別の道を選んだ僕は今 何処を歩いている?
僕達が交わる
終わりまでの距離を
心の何処かで測っている
私の弱い心では
今は貴方の濃い影を
支えられはしないけど
側に居たいと願った
暑さの残る
八月の夕
僕の濁った瞳では
今は君を見詰められない
こんな理由の別れでも
告げると決め向かった
少し肌寒い
八月の夕
昨日 私は死にました
幻のような現実の中で
現実の様な夢の中で
美しいほど あっけなく
それでも
苦しみは未だ続いている
貴方の染み付いた
唇の記憶を鎮めて
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