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長い一日が終わる
あなたの口癖が移る
ロッカー室の突き当たり
鏡の向こうの世界には
まだ行ったことがない
タバコの煙も
赤く見えるらしいと
誰かが囁いている
笑い声が硬く響き
あなた　.... アキアカネが交差する橋の上で
アワダチソウを足蹴に
三つ指で餌の羽をむしり
魚を釣る様を眺め

その時私は
強さを知っていた
釣り上げたウグイが夕日を掻く様を
ヒグラシの伴奏に乗せ
　.... さよならを言ういとまを
あなたはくれないだろう
私の知らないうちに
あなたはどこかに消えるだろう
夜空の星はいつまでもそこにあるわけではない
青空の太陽はいつまでも輝くわけではない　.... 五月は過ぎた
麗らかで活発だった季節は
あれほど気ままだったお前も
今ではわたしの膝の上で大人しく眠る
お前のやわらかな耳たぶに降る雨に
こうして一緒に濡れそぼりながら


お前は聞い　.... 旅立ちの道は心地よく
熱を残していたのに
いま太陽の下の冷たさは
独りの歩みを空へとつなぐのか



願いに満ちた足跡が
雨のなか消えることなくつづき
標のようにまたたいて
　.... 神ガカル文面を
鈍行列車に乗せて
目的地には
停まらないのが
亡霊日和

日が暮れよると
鈍光が生まれ
メキメキと連結は乱れ
吊り革は百足のツメ

ああ先ほどから
笑っておりま　.... 霧の間に差し入れられる
細く小さな指の雨
霧が一度震えるのを見る



傘ひとつ分だけ熱くなり
灯ひとつ分だけ冷えてゆく
線路から吹く風を歩む夜



あちこ　.... １

野村さんの奥さんにはきちんと名前があるが「野村さんの奥さん」と呼ばれても野村さんの奥さんはあまり気にしない
野村さんの奥さんは決して「若奥さん」なんて呼ばれないことを知っているがそ　.... ルルリエ
文鳥はいらないと言った

ルルリエ
いつものど飴をくれた

ルルリエ
撮った写真は壁に貼ってて

ルルリエ
浴槽に潜って笑ってた

ルルリエ
ルルリエ

ルルリ　.... ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
０秒から５９秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在

ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た　.... ひとりでいるということは
どういうことなのかしら
慣れていたはずなのに
いったんふたりを知ってしまうと
すごく怖いことのような気がして
若葉さす　あのやまなみが
ひときわ美しいから
ごま　....

音阿弥花三郎さんの自由詩おすすめリスト（11）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
ロッカー室の怪	- よしおか ...	自由詩	1+*	07-11-29
遠吠え	- 佐々木妖 ...	自由詩	1*	07-11-21
奇跡について	- 佐々宝砂	自由詩	12	07-6-8
六月の薔薇	- 石瀬琳々	自由詩	13*	07-6-8
終巡	- 木立　悟	自由詩	4	04-7-26
アメオ	- よつやと ...	自由詩	4	04-3-15
ノート（霧）	- 木立　悟	自由詩	5	04-2-25
つみうみ	- いとう	自由詩	19	03-11-26
ローカル	- 林帯刀	自由詩	4	03-10-15
精神科の待合室でのつまらない妄想。（千葉県民の会で朗読したや ...	- よだかい ...	自由詩	16	03-5-21
小鳥	- 芳賀梨花 ...	自由詩	8*	03-5-7

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