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はいりなよ
いっしょにかえろう 

ずっと制服に閉じ込めた
光るボタンは、すなおになって
想いを告げる
雨の放課後

目をかわしたら きっと
また、何もいえなくなるから
少し見 ....
うつろな姿に 果てる
自然を消耗し 切り崩す手で
織り成し 製造してきた
驕りのあまたの 過去世につづった史暦を
科学と呼ぶなら
未来圏に向かって 誰も知らぬはずの新たな
法則の検索

 ....
月夜―――――――

はてしない白濁の光海は 東のはてよりのび
波音とともに 広がりやってくる

足裏に 触れる
コンクリートの
白を重ねた石英の ざらめく 

陸の消え去った  ....
泳ぎだす
 香にオーブンから ときはなたれ
      あたたかな うれしさに
  まるで熱のある魚のように、
いいえ ちがう ちがう、
   喜び
    だからこそ
 うかれ キ ....
―― 小半時

木端に
雨足はやまず 足音を
荒げたまま

やっと 思い立ち
{ルビ鐺=こじり}で突く と 動く
まだ 息があるのか、
{ルビ後世=ごせ}からもどってきたのか、
裸 ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ....
ものがたる 星から ふってくる
はねのおと
ほろんだ鳥族の 夢が はかなく
僕の部屋の 窓辺に
ながれ つく

星をねがう
走鳥類のまつえいが
ねむる
広げた灰色の つばさが
 ....
電車は満員の 周りは

レスラー達の汗臭い 男の息づかい

すぐに俺にうでがのびる

きんたまをつかむ その逞しい手に

声をあげようとするのに

首をしめあげられて 声もたてられ ....
陽ばかり 集めた
葉緑素のいざないに
うなずいた 午后の中庭
見まがうほどに 想いをこめ
緊張も痛みも しみだし きえゆく 空に
投げ捨てる ガウン/ バンデージ/ 車椅子
罪も罰も  ....
今日 出会ったのは
蒼色の湖底の 水ぱしら たち

しんとした顔に
あるいは、病んで 死んでしまっていても
一つの法則にのっとって 身をよせあい 並び
ぎっしり ぎゅうぎゅうに 立ちつ ....
いつか やってくると
願っていた
ゆめみた ガラスの靴
わからずに 足にすれば 先があると
いきつけると 信じていた そんな
昔話が揺らぐ あたしの
街のかたすみ靴物語り
      ....
きまってくちびるを かみしめる
きみだから なみだなんか
みせて くれない
 
どれほどの
思いなの
ただ 知りたくて その悲しみは、
きみのやさしい心を おおった
なみだの表面積 ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
水の中でしか 
  生きられないと 
    思っていた
        日々  
きみの
ゼリーの肌に最初に触れた せつな
素人の二人が 不器用に
一つになって
創造が始まった  夏 ....
魔天
Ichiba    魔天市場ニュース

差出人:mephistopheles@maten.co.hell
宛先:詩人様

詩人様限定!  エンジョイ・ライフ  シークレット・キャンペ ....
…… 
ええ、それはもうよく聞かれるのでございますが。
本当のところ、私も理由などあったものかと
思っています。

お偉い先生方は、なにか公式でも探すように、
生き残った者達を類別しようと ....
端より 染まる
ひと刷け ひと刷け 
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く

つくばう宵やみに 
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ

 ....
迷質な氷はかたまり
時に 織りこみ
いくえもの波形をひしめく

たいらかになって 眺める日

ほのじろく
透きとおるロック・フラワーの反光
水凍された海峡は
北緯48°のあたりまで夏 ....
十四歳
青空のすぐ裏側に閃光する星の声があった
焦がされた満ち足りぬ想いが小さな明かりに導かれて
私の体に落ちてくる
いや星は螺旋の雲の道をつづら折り
それはもう銀河から放たれた存在なのに
 ....
白く焼かれる陽がある
入り江に巣くう朽力が、
いつも私の思睡を誘う
浜では確かに生き物たちがそれに抗い
夏を時限と耐えている、何故か
天は、夏色のターコイスに拓(ひら)かれ
今にも落ちてき ....
肌を逆立てる岩は
海峡のこちらに隠れ
蒼暮雨(そうぼう)の丘は煙(けぶり)の中に
輪郭という硬さを失う
選ばれし紅(べに)の焼印に
私の濡れた唇は、許された水の細粒子をまとっては
なおさら ....
思い出は
時に抗(あらが)う逆行性

たった
一文字の喘(あえ)ぎが、
砂時計の上下を違える
するり、と開いた物語の行間に滑り込む
望んでもいないのに
わずかな隙間からむしりとられ ....
withinさんの月乃助さんおすすめリスト(173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂糖人形- 月乃助自由詩6*09-9-2
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「亡失」(なくしもの)- 月乃助自由詩6*09-8-31
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Ostrich/駝鳥の願い- 月乃助自由詩8*09-8-30
痴漢レスラー- 月乃助自由詩2*09-8-29
ギブスの花- 月乃助自由詩4*09-8-29
際会- 月乃助自由詩2*09-8-28
a_fair,_brown,_trembling_woman- 月乃助自由詩7*09-7-17
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夏のゆかた_(Hiroshima)- 月乃助自由詩10*09-7-15
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「氷河の先」- 月乃助自由詩3*09-6-30
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