子どもじゃないとムキになるのは
やはり僕が子どもだからで
それをしなくなった頃には
きっと僕のレンズには
哀愁というフィルターが掛かっている
....
水色のコーヒーを飲み込んで
あたしの中の透明は
混沌の紺色に染まりました
幾度となく手の施しようのない紺色は
何を混ぜれば元の透明に戻るのでしょう
自分で飲み込んだ水色が ....
ようやく
妻も寝床に入ってしまったあとは
明け方まで
卵を産んで過ごした
初恋のラブレター と踏ん張ると
名刺が産まれた
元気よく不倫相手 と踏ん張ると
辞令交付が産まれた
午 ....
思い出が多すぎるので
半分くらい小石にかえる
かよわい子犬のおしりに
ぶつけながらかえるみち
つみびとごっこ
ひとりじゃつまらない
とがめられないし
とがめられないし
....
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