2009年9月号の現代詩手帳の裏表紙は、第一回「鮎川信男賞」募集のお知らせでした。
その募集文の中に
{引用=
「歌う詩」から「考える詩」「感じる詩」へと展開してきた現代詩の今日から明日を予見 ....
 しばらく詩作から離れていて、一ヶ月ちょっと前に自分で書いた詩(「ぐっすり消化する」)を読み返してみた。まず、あれこんな詩書いたっけ、と首をひねってしまった。それから単語の切れ切れを見て、ああそういえ .... ここに参加してから6カ月以上たちました。

当初「ゲイジツって……」という散文でいろいろ現代詩は気味悪いと書き、芸術を標榜するサイトもゲロがクソを批評しているようだと書いたら、OHさんあたりからも ....
 今月の初旬から始まった埼玉の基地での研修が、明日終わる。今年度で転職が決まったので近々退職する予定があるが、昨年から自衛隊に勤めている。(自衛隊に興味がある方は問題ない範囲でお話ししますので遠慮なく ....
青い、窓は6時台、大きめ自動車/の過ぎる音、宅配、動き出す鳥たち、
短いリズムで返答、背中に抱えてる物差しを長考、
誰を、誰が始めたっていいだろう、次の行く先では、誰だって、夜に、いなく ....
 2010年1月の9日から13日にかけて、現代詩フォーラムにて第4回批評祭を開催します。




 個々の詩サイトは閉鎖的だという論があります。その根拠はそれぞれの詩サイトが限られた利用者に ....
鈴木ユリイカさんが編集し長年発行されている『something』は世界の女性詩のカタログです。
従来の詩の雑誌と違い、多くの外国人からの
すでに発売されていたり、出版されている詩集の詩から優れた詩 ....
よく見知った鳥たちの
生まれる音が遠くから
ここまで
骨がぶつかり合っているようにも思える
低い腰つきと
正確な手さばきで
つぎつぎと収穫されていった
ばんざい 収穫だ
ばんざい 越冬 ....
{引用=


竹上泉論、頼まれもしないのに、読まれもしないのに}




      西へ           竹上泉(2001年)
           




    ....
こういう場所に来ると
スクレロフォビィによく会う
スクレロフォビィが
いちばんいなさそうな場所なのにね
なぜか集まってるのは
スクレロフォビィばっかりだったりする

   *

私達 ....
悲しみは
始発前に
環線を滑ってゆく
車たちや
過ぎてゆく信号の
きらびやかに
明け方の眠たさも
まぶしさも
知らない

縞馬の
しじまも
魚たちの
沈黙もまた
明け方の憂 ....
/7月14日

バスを待つのは孤独な作業だ
ショーウィンドウに映写したすがたは
まるで霊体みたいにみえ
もしほんとうにそうだったなら
きみにもおんなじ
感謝と崇拝と
それいがい ....
二台のロケットが
異なる方向に
まっすぐに飛んでいく
何も無い空間を
お互いに示し合わせて
同じ部品を欠損していた
同様の不具合が
等しく生じますように
やがて一台が壊れて
粉々にな ....
 おい
 イタル
 たかこぎするべ
 といったら
 うん
 というので
 チヨオ
 しんぱんしろ
 といったら
 うん
 おすなよ、うしろから
 ぜったいに
 うん

陽に ....
四年に一度の祭典 鮭投げ選手権
世界中の荒くれ者たちが一同に介して
鮭という鮭を片っ端から豪快に投げまくり
飛距離や芸術点を競うというこの大会は
第一回大会以来年々集客数を減らして
今年はと ....
くるね
月面から
なんだかくさいものども
薄くのびっぱなしになった
水の網が
どぼどぼくるね
泥水を渡って
めんどうなからだを
しょって
がやがや
くっちゃべってる
たのしそ ....
庭先に佇んでいたものたちのことも
雨宿りをした六月のことも
匂い立つ土や
おまえの首すじ
おまえの乳房がしなだれてゆく午後には
もう振り返ることができない

36度5分の雨が
37度5 ....
世界中の人々を笑顔にするためにはどうしたらいいか
僕はこの一年間一歩も外に出ないで一生懸命に考えた
世界中の人々を笑顔に出来たら戦争とか差別とかなくなって
とても良い感じの世の中になるんじゃない ....
今度の連休になったら友達同士で誘いあって
男性下着メーカーの工場見学に行こうぜ
運転手つきの観光バスをチャーターしてね
ブリーフやトランクスが出来るまでの
なまなましい過程を見学しに行こうぜ
 ....
夏が始まる。普通の出だしだと、落語で言う枕と呼ばれるところだと、夏が終わる、なんてぇひとさまはよく話を切り出すもんですが、みたいな感じで始まるんだろうけど、残念ながら始まるのは話、そして夏、さらには上 .... 夏の日が薄紫色に
透けて近いので
君になにかを書きます

花が開いては
落ち
黒い道路を汚しては
それをふまないよう
ふまないよう
すこし飛ぶように
歩き

振り向いたなら
 ....
砕けた星が
スウィング・バイしていく
いまにも
純潔は窒息しそうで
そのうえ
日記は白紙で
小説も空白で
そのことにきづけなかったひとびとは
拡散するすんぜんだった



天体 ....
プラネティカ 秋にむかう空 黄昏のプロムナード
プラネティカ 惑星の軌道を読む いつか帰る場所を探す

何かの終わりと引き換えに君が手にしたものは
夕暮れの空を流れる雲の記憶と雨の境界 ....
 よねたみつひろ氏は、現代詩フォーラムでは「みつべえ」というお名前で沢山の詩を発表しておられます。みつべえさんが発行なさっている「風羅坊」という個人発行の詩誌の配布を申し込みまして、そのご縁で詩集を分 .... {引用=※}
いままで
だれもみたことがない
世界地図をえがきながら
いつまでも未着の手紙
のことをかんがえる
そして
伝送されつづけるテレパシーのことをかんがえる
どちらも
回帰線 ....
 人や物を分類し整理する。そして種類ごとに区分けし箱詰めして、市場に出荷する。人は様々な異なるものたちであふれるこの猥雑な世界を、そうやって分類してきた。そうしないと、世界を捉えることが出来ない。人が .... 海辺からながい
ながい電車
雨降る町まで
ながい電車
時計が山ほど積んである
ながいながいながい電車

火の山越えて
ながい電車
虹を泳いで
ながい電車
どんな駅とも ....
川上未映子さんが受賞した今年の中原中也賞の候補だった
小川三郎さんの詩集、『流砂による終身刑』の詩を読むと、自分の理解している世界の見え方に、りんごの切り口のような割れ目が見つかります。

短い ....
NARS4013、世界でいちばん売れてるチークの名前はオーガズム。世界中のベッドのうえで上気したように見える頬はいたいけな赤色x号かもしれないと思うとそれだけでわくわくするから、(Say my n .... 鏡のふちに
霜が降りている
唇のはしが腫れはじめ
痛みがやむころに
枝先から影が落ちる
おもむろに声をあげようとして
言葉にならなかった音の破片が
ガラスを震わせる
あなたが
どこか ....
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