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駅の改札を抜ける
真っ直ぐに
そこは海膿を生み出し不味を産み落とす
海だ
呑み込んで/出して
暗黙の了解が支配する
その行為は果して即ち
愛してる
という単語を繰り返すという
そもそ ....
私は想い出していた、
遠い昔に患った、
永い永い病の名を。

私は優しく撫でていた、
広い野原に転がった、
小さな肢体の伸びるのを。

私は酷く疲れてた、
狂おしい愛と覇気に満ちた、 ....
川にはいくつもの名前がある
そしてまたいくつもの流れがある
それはひとたび枝分かれをすると
もとの濁流には還らない

交差点にはいくつもの風景がある
乱反射する信号機や擦れた交通サイン
 ....
きっと/ふゆの/かおり/のせい

興味として刷いた眉が
何故にそんなにも難しい顔をするのか
うすい唇を尖らせて
私に何か言おうとする、
そののどが
気絶する/ほどに/しろい
夏はまだ始 ....
たまゆらたまたまたさきのひかるたまをたくしあげわたくしたくされたまままま
とごのまねごとのようなまやかしをまのあたりにしましたのよまままごつきまい
たたねもたらちねのははもたびたびだいたたまごのゆ ....
番いの猫を見た、真昼の雨の中、二匹は体を寄せ合って、互いの毛並みを舐めあうように、お互いを確かめ合うように、彼らは存在した。短く、途切れ千切れて、俄に声が聞こえる。わたし達は繋がっている、いちばん下の .... 足首から透かして真っ青な血潮が猛るように遡ってくるのが、
みえるよ!
気付いていたかい?知っていたんだ、きみは!
今摂取した食物が喉を通って捻れ巻かれた管を通り越して、
降り注ぐことを!
 ....
あさってが明日になって、
明日がきのうになってゆく
雲がごうごうと音をたてて流れる

ぱたぱたと急ぎ足に雨、が
足もとに水溜りを創っていく
あの透明感と少年、
紫陽花の色が変わり始める
 ....
海鳴りが聞こえたら、それをただの空耳だとは済ませずに海のなかを覗いてみるといい。数枚のレンズが折り重なって一つの層を形成しているのがわかるだろう。波紋はそこを潜り抜けるように細密に広がって幾つもの触手 .... シャツはばっちりと糊のかかったものしか着ない
髪を梳かしかかったりもしない
そんな行為自体がない
なんて、
ファンタジーの行き止まり
青あか黄みどり紫いろのころも
散ばった
のだ、
夏 ....
夜が明ける。見渡された地上には煌々と赤い光が射し込んでいる。もう四時だ。傾斜した山肌を仰ぐようにして羽を休めようと舞い降りた地上で何かに躓いた。カリ、という石にしては有機的な音だった。足元に転がってい .... 辿り着いたら夢の島、なんて都合の良い話ばかりはお目に掛かれない。

ホープ/
最近奴はひどく機嫌が悪い。政治家の粗悪な立ち振る舞いで、とか、少し買い物に行っただけでも客の八割が早咲きの五月病の兆 ....
 きみのなまえをしらない
 しかし柱を折る方法を知っている
 きみのなまえをしらない
 しかし一杯分の奢りかたはしっている
 きみのなまえをしらない
 いたちごっこの後を片付ける
 きみの ....
((ア、

した、明日/
あわく、中に いる(の
遊泳す/る、書物の朗読するなかに/かんたんに
数えられるように、丹念に形成され(て
アネモネの、一文字を、切り、取ります
ア、ア ....
過ぎると思えばもう七月だった。太陽は容赦なく地平を照らし、噴水は熱を帯び煮え滾るように地底からの湧き水を惜しみなく撒き散らし、攫うように若者たちの長袖を奪っていく。燕尾服のよちよち歩きは麦わらを無理矢 .... 窓を 開ける
 太陽が 沈む
もう 一寸 ひとりで
 眺めて もしも
藍と朱が交差する沖の向こう側に
寝そべって小さく閉じた夢を見れたらなあ
ああ

盗塁王 扱ける
 蜜蝋が 融ける ....
星も出ない夜、
寒さに静まり返り
冷たさだけが
消えた街灯の下に
佇んでいる
よる、

眠りに付こうとする
皺だらけの手が
手を伸ばすと
両の肢がでる
大地は俟っている

 ....
梶谷あや子さんのaidanicoさんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残酷な愛が呼吸する- aidanico自由詩309-6-23
思い出- aidanico自由詩209-6-8
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_it_was_the_longest_vacation.- aidanico自由詩309-4-24
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ア、ア_ネ_モ_ネ)- aidanico自由詩509-3-6
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