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あたしたちには今と過去しかないね

だから20XX年、あたしたちのとなりに

あたしたちがいるのかどうかの話をして

おんなはいつもさいごにそう言った

おれはそのときわかったんだ
 ....
いちばん好きなひとと

けっこんしたいとおんなは言う

だからそれを

かんがえるようにとおんなは言う

ぼくは頭がい骨のまわりでかんがえる

後悔とざいあくの海のなかにいる

 ....
けっこんできなければ

わかれなければならない

それはだれから

おしえてもらうことなのだろう

彼女から?

彼女の友人から?

おれの妻から?

おれのこどもからか? ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた

目からなみだがあふれていた ....
カワバタとこんなにながく歩いた
ふたりともなにもしゃべらなかった
最愛ってなんだと思った

仕事がらカワバタはホテルに顔がきくようだった
いつも車に乗り込んでから食事かホテルでゆっくりした
 ....
カワバタだ
歩道に乗り上げた車から音楽の低音がきこえている
のぞくと腕をくんで寝ていた
自転車のベルをひとつふたつ鳴らした
目をつむったままカワバタがほほえんだ
ヨシミはスヌーピーのような顔 ....
あたしがやるから、きょうはゆっくりしてね、お母さん、アイロンでなにしてるの、お母さん、ヒカリモナイカゲモナイ、あたしたち影でしょ、あの頃しあわせだったよ、だってひかり、吸ってるだけでしょ、だから、なに .... 所長とお客様のところですれ違うことが多くなってきた
常務のイケダは、それは社長と片山先生のまいた種だから上田くんは悪くないよ、と言ってくれた

さいきんやっぱりシバタさんが印鑑ついた発注書がない ....
星が散らばっている

日中の空虚な明るさが

夜空の星々に統治されている

瓦礫いがい見当たらなかった

それでも人間たちの立てる煙りが

そこかしこからすうっと上がっている

 ....
透明は無ではないのでしょうか

無というと暗闇のような気もしますが

無よりも無なのが透明なのではないでしょうか

透明とは無をも包む存在に思えるのです

最愛を失ったこの胸の穴ぼこが ....
十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
別れとは僕のせいで
僕のせいではなくて
やっぱり僕のせいで
それは宗教の奏でる
メロディのひとつだ

みんなの役に立ちたいだなんて
そんな身勝手は遠くにいっちまう
世界平和は想える僕た ....
たましいの一滴、血の一滴まで
この愛をつらぬいてやるさ

実体のないものに惹かれるのは
実体のないものしか
実体のあるものに繋がっていないから

宇宙のはじまりの名残だろうか

たま ....
中二の国語の授業で先生が三篇の小説を朗読してくれた
そのうちのひとつは中間試験に出題されたが
あとのふたつはただ朗読されただけだった
先生の野太くて高い声が教室をしんとさせた
ふだつきの悪だっ ....
彼女と仕事をしてると楽しかった
たぶん仕事が終わればそんな気持ちもなくなるって思ってる
ぼくはクリエーターだ彼女は実務をしてくれてる
この広告の小冊子づくりが終わればチームは解散する

ちょ ....
僕は許せないでいる
そのことに執着している
それは精神的にも肉体的にも
道徳的にも絶対によくないことなのに
そこから抜け出せないでいるのだ

じぶんがどう見られているのか
そんなことに価 ....
幸福とはなんだろうか

世間的にいう寿命で

たいせつな人達に看取られながら

死ぬこと、

僕ははっきり覚えている

小二のときそれをテーマにした絵本を僕は描いた

中二のと ....
僕の住む街に国内二次感染が確認された
なんで神戸なんだろう
僕は悲しみに襲われている
地震や感染症がこの街で起こったことに
僕らはどういう意味を見出だしたらよいのだろう
雨が降っている
ニ ....
僕たちの記憶は海底に眠っている
それを何百万年後
探査船の小窓から覗いている
探査船の光に照らされた音のない世界
僕たちの記憶は僕たちに気付いていない
不倫はまだ化石燃料にもならずに
探査 ....
認めなきゃ
じぶんより志しの低いひとに
誹謗中傷されようと
認めなきゃ
ぼくはその毒にやられてしまう
夜も寝れない口惜しい気持ち
そんなものを認めていても
ぼくはその毒にやられてしまうだ ....
橋を渡る

象徴)桜が添付される

光と影が

象徴)見つめている


ぼくらはどこから来たんだろう


橋を渡る

悲しみ)桜が添付される

光と影が

悲しみ)混ぜ合わせている


ぼくらはどこへ ....
胸にひっかき傷

葬式の写真は笑ってら

葬式の文脈で

それ消化されてゆく

おまえ歌うまいな

おまえもうまいよ

メシくいにいかね

胸にひっかき傷

葬式の写真 ....
暮らしは

繰りかえす旅のようだ

ひとそれぞれ

いろんなことがあるから

近くにいる

いつも顔を合わせている

さしだされた風、渡っている


悲しませたくない
 ....
水色の匂いがした

午前の光に撹拌されて

僕と彼女の鼻に入り込んだ


どこかで蛙の卵が匂う

別れの空虚が

新たな予感が

季節を越えた

二人の匂いがしている
 ....
おまえが売春婦なら

と思ったことがある

失礼な話だから

おまえに言わなかった

こんな関係なら

おまえが売春婦で

オレが客であるほうが

だれも苦しんだり

 ....
宇宙と

そこに存在するものとのあいだには

違和感がある

物理学者も

宗教家も

画家も小説家も詩人も

私たちも

それと折り合いをつけようと

日々をいとなむ ....
高速はビル群をすぎて

すると町並みはずいぶん平野で

夕暮れる武蔵野をはしっていた


白くて麗しい彼女に

告白してしまいそうだ

自由な選択

でもそのあとを知っている ....
乳房が熱くなって

きみの鳥肌が湿っている

きのう出会ったのは

地方都市の中華屋でだった

客はふたりしかいない

そのあとカラオケに行った

十五の夜を歌う

きみは ....
土曜日の朝

きょうはここにいる

子供たちの話す声がする

愛人とだと

土曜日の朝を

迎える場所はまちまちだ

性欲だけではないけれど

足るを知らないで

せつなくなっている

無駄な時間なの ....
オリオンを探す

どかっと淡くきらめいている

それを認めて

ぼくという万有引力について考える

谷川俊太郎が湧き出てくる

孤独について考える

オリオンのきらめき

 ....
梶谷あや子さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やせ我慢と希望- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-14
おんなのくるしみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-14
それはだれからおしえてもらうことなのだろう- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-12
群青のサンドウィッチ(_最終回)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...17+10-6-27
宇宙のものまね(2)- 吉岡ペペ ...自由詩310-6-27
宇宙のものまね(1)- 吉岡ペペ ...自由詩210-6-27
宇宙のものまね(0)- 吉岡ペペ ...自由詩110-6-27
蛇と桜- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-22
星の植民地(井上靖に捧ぐ)- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-14
神戸から思うこと- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-17
ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
別れ- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-18
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-15
宇宙の闇- 吉岡ペペ ...自由詩409-5-23
五月の夜/六月の闇- 吉岡ペペ ...自由詩809-5-22
自問自答- 吉岡ペペ ...自由詩709-5-22
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩909-5-18
インフルエンザの夜- 吉岡ペペ ...自由詩509-5-16
海底の小窓- 吉岡ペペ ...自由詩409-5-15
認めなきゃ- 吉岡ペペ ...自由詩1309-5-14
橋を渡る- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...309-4-11
まだ若い友よ- 吉岡ペペ ...自由詩209-4-8
暮らしのなかで- 吉岡ペペ ...自由詩709-4-7
卒業式- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-10
おまえが- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-8
宇宙と存在の違和感- 吉岡ペペ ...自由詩709-3-6
自由に暮れる- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-5
逆算- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-23
土曜日の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...309-2-12
オリオンを探す- 吉岡ペペ ...自由詩508-11-27

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