すべてのおすすめ
心が嗤っている
春の青い空の下
千切れ飛びながら嗤っている
蒲公英の綿毛の飛ぶ空間を
瑕つけながら嗤っている
燕の飛び交う空間を
罅入れながら嗤っている

  ああ 眩暈がする
   ....
皮膜を張った空に
午後の白い陽は遠く
道は続き

かつてこの道沿いには
古い単線の線路があり
そしてこの季節になると
線路のこちらには菫が幾むれか
線路のむこうには菜の花がたくさん
 ....
分光器の憂鬱
天象儀の退屈

を あざやかにうちやぶる角度で
挑むようにひらり舞い込む
あやうい好奇心

極光のように繊細な予感を追いかけて
けれど焦れても
いちばん深い記号は
そ ....
梶谷あや子さんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四月十九日_快晴- 塔野夏子自由詩2*09-4-19
空の皮膜- 塔野夏子自由詩10*09-4-5
点在の火- 塔野夏子自由詩9*08-11-29

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する