すべてのおすすめ
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り　目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
　.... 　吉岡実が後続の詩人たちに与えた影響は大きい。七十年代以降の日本の現代詩は、吉岡実がいなかったらまったく違った姿になっていたのではないだろうか。
　ここでは吉岡実の『静物』『僧侶』の二つの詩集を中心　.... 　数年前、引越しの際に荷物を整理していたら、和室の天袋の中から、昔父が書いた詩の原稿が出てきた。以前から、僕の父親は若い頃に詩を書いていたらしいと、聞いてはいた。だが、僕の知る父の姿からは詩を書くこと　.... 果てしない葉の落下
星は脱獄囚のように走り出す
ヤニ臭い黄色い歯が喉笛に噛みつく
もう二度と
歌など歌えないように
新しい蝕の始まりだ
みんなが赤い声を上げて君を待っている

またひと　.... 道は渋滞で
バスの中は混み合っていて
みんな一日の疲労でうつらうつらしていて
外はもう真っ暗で
バスはなかなか進まなかった

ドアの側に坐って
ぼんやりと前を見ていた
ふと目に留まった　....

瓜田タカヤさんの岡部淳太郎さんおすすめリスト（5）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
世界の別名	- 岡部淳太 ...	自由詩	33*	05-12-19
吉岡実（奇怪な絵画）	- 岡部淳太 ...	散文(批評 ...	9+*	05-6-25
父が書いた詩	- 岡部淳太 ...	散文(批評 ...	6*	05-3-5
境界線をまたぐ	- 岡部淳太 ...	自由詩	2*	05-1-18
求めています	- 岡部淳太 ...	自由詩	10*	05-1-16

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する