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いつからか夢見ることを遠ざけたのは
それが大人になることだと教えられたからではなく

身近な現実を見つめれば
それが大人になることだったからでした



忘れ去られた銀河ステーション
 ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
     妹

次郎の妹は、だいぶ前から次郎にしか見えなくなっていました。
次郎は最初の頃、自分には妹が見えるのだと喜んでいましたが、お父さんやお母さんが、次郎が見て見てと言うたびに泣いてしま ....
まず詩を読んでもらいたい。

 花は自らの美しさを知らず
 自らの美しさを語らず

 ゆえに美しさは
 美しいと思う心に常に宿る

たとえば僕が誰かに「美しいですね」と言った ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
何かを表現しようとするとき
そのものが、実在するしないに関わらず、まず「在る」ということを受け止めてみる。

たとえば「音」

鳥の声が聞こえてくる。しかし姿はみえない。

このとき
 ....
水平線を断ち切るように
僕らはときおり空を見上げる

加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実も風に飛ばされてしまう

渡り鳥が
故郷を忘れないでいられるのは何故だろ ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
   1

通りかかったカマキリに
僕以外の卵は食べられた
奇跡的なこの誕生を
誰が祝ってくれただろう

   2

ある日道路を這っていたら
目の前で仲間が鳥に食べられた
姿か ....
瓜田タカヤさんのベンジャミンさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流星群の夜- ベンジャ ...自由詩11*06-1-2
夜の地下鉄は海の匂いがする- ベンジャ ...自由詩53*05-8-31
短い読み物を2つほど・・・_良かったら読んでください。- ベンジャ ...散文(批評 ...6*05-4-14
「美しさ」について__(自分のことをつらつらと書いてます)- ベンジャ ...散文(批評 ...4*05-4-7
四月になればあなたは- ベンジャ ...自由詩22*05-3-28
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
表現することに対する一つの提案- ベンジャ ...散文(批評 ...8*05-3-2
南セントレア_(離陸)- ベンジャ ...自由詩7*05-2-28
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
チョウになる- ベンジャ ...自由詩9*05-1-5

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