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異国文読みいたる傍らに見れば謡を低く誦す翁いて
皐月きて半ばをすぎていまだにも冬の衣装をとり出して着る
今妻は何をなすやと思いては瓶に詰めける紅茶呑みつつ
妻との外出
友にまた子規の歌集を贈らむと妻にささやく如月の昼
コーヒーのマイルドブレンド注文し二人来にけり茶店の窓辺
薄蒼き空の雲さえ淋しくて風にはためく宣伝の旗
イーゼルに体当たりくりかえす さくら彼らの青春眩し
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限
0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ
ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....