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  蘇生のイキをするように
  そっと虚空に
  言葉をはなったとき
  言葉はすぐにちりぢりになってきえた

  あの日の
  あの青空には
  二度とであえはしない
  ....
 草のなかにレールをみつけた
 錆びた鉄の平行な二本線が
 弓なりに
 ここから延びていた
 または
 この草のなかで
 すっぱりと裁断されて尽きていた

 あおぐらい記憶 ....
 猫のようなKといると
 ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
 とても平叙文ではいられなかった

 煎じつめれば
 煎じつめなくても
 Kは妻で
 Kは猫だっ ....
 ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
 ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ

 朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
 と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
 眠らないバスにのった
 眠れないぼくは
 あの野性化した雲といっしょに
 あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう


 写真でみただけの
 マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
オイタルさんの石川敬大さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
失語症から- 石川敬大自由詩2212-1-23
ノスタルジックな軽便鉄道の駅頭にて- 石川敬大自由詩20*11-2-23
横須賀の港でぼくは猫にうんざりしていた- 石川敬大自由詩17*11-2-19
舟を漕ぎおわって陸地にたつと- 石川敬大自由詩18*11-2-11
うつつと夢の間を縫うバスに乗って- 石川敬大自由詩1910-7-22

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