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牛をひらひらき、うちうちをたて
かがかえりみへ、かかははくるゑ
むこう三げんみるみる焼けの
どうど、うどどど、どういたしまし
どうま、うまうも、もうどうしょうもな
しろいてらてら、あ ....
赤い水玉模様に抱いた
未だ物心もつかぬ幼児の
ばたつかせる手が拭う
白粉の下に隠れた象皮に
深く刻まれた街区の端では
青痣と浮腫が今日も賑やかで
皆に愛されるお時間です
強いばかりの ....
六月の陽が射して
雲を払い
風は流れて
雨が上がる
濡れたままの
あなたとわたしは
ひとりと
ひとりで
ふたりだった
ふたつ並んだ足跡を
ひとつひとつ消しながら
終わ ....
むかし
どうぶつはひとごろしで
ひとはどうぶつごろしだった
サーカスの暮らしは楽じゃないよ
パパもママも知らないんだ
でも僕は悲しくなんてないよ
だっていつかきっと
かわいそ ....
切り落とされた枝が芽吹いて
いびつに折れた朝の出来事
春まだ浅い日の寝ぼけまなこは
過ぎたことを知らずにいる
幸せな枝に降る雨は優しい
見知った顔をした人達のように
安らぎで包む穏やか ....