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衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
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十月も末になるとパソコンが
鼻をすするような音を立てながら起動するようになる
動作もどことなく鈍くて
悲しいつらい気持ち悪い
という類の言葉は迅速に変換されるのに
楽しい嬉しい気持ちい ....
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どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの
ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
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職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
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幼いころ
妹はお風呂が嫌いで
兄は爪を切られるのが嫌いで
わたしは歯を磨くのが嫌いだった
だからそのころのわたしたち三兄弟ときたら
妹は髪から極彩色のきのこを生やし
わたしはのどの奥 ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
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夜の間
やわらかく曲がりくねって
遠いお伽の国へと繋がっていたレールは
朝の光を浴びた時にはもう
冷たく固まって
駅と駅とを繋ぐ
当り前の鉄の路へと戻っている
包装紙から出したての ....
あ。さんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
家事をするけだもの
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吉田ぐん ...
自由詩
21+
10-5-24
冬支度
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吉田ぐん ...
自由詩
12
09-10-30
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる
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吉田ぐん ...
自由詩
53+*
09-10-2
アルバイターと海
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吉田ぐん ...
自由詩
30
09-9-10
わたしたち三兄妹
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吉田ぐん ...
自由詩
31
09-8-25
わたしが無職だったころ
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吉田ぐん ...
自由詩
49*
09-8-4
ドア、閉まります
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吉田ぐん ...
自由詩
11
09-7-28
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