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ときどき僕は
草のなかを歩いてみる
さらさらと風が流れてゆく
草穂が膝頭を撫ぜれば
なつかしい思いに満たされる


ときどき僕は
人に話しかけてみる
ときどき
誰とはなしに笑いかけ ....
ひそかな風にあおられて
梢の葉裏がひるがえる
なぜなのだろう なぜかしら
瞳の奥がかすんでくるのは


指先をのばしても
風はすり抜けるばかりで


あなたは黙って
傍らの草をむ ....
どこかで焚火が燃えている
誰もいないのに火の粉が爆ぜる
その色を知る事が出来ただろうか
その熱を感じる事が出来ただろうか


{引用=今しがた誰が手折ったのだろう
一輪の薔薇が土にまみれ ....
春の海をあげる
君にあげる
君がもう泣かなくていいように
手のひらで木もれ陽を集めたら
桜の花びらを浮かべよう


春の海をあげる
君にあげる
じっと見つめてくれたらそれでいい
そ ....
また春の風が
額を過ぎた
ふっと
潮の匂いがした
ような気がする


{引用=なつかしい声}

振り向くと
海がそこまで迫る
海は光る
反射して鏡のように


指を浸すと ....
あ。さんの石瀬琳々さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ときどき僕は- 石瀬琳々自由詩14*09-10-7
夏の庭- 石瀬琳々自由詩8*09-8-5
焚火- 石瀬琳々自由詩5*09-4-22
春の海を君に- 石瀬琳々自由詩8*09-4-9
海へ- 石瀬琳々自由詩19*09-4-2

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