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リズムのはざ間に踊りの明星見て


左腕の腕章に滲むメランコリー


火星の砂漠に蜃気楼の立つ


伎楽面 浮かぶ部屋に黒板がある
真摯な道化の王を越える


辛辣に道化て王となる


定まらぬ王権より今日のお茶
悪・業焼入れコウベ八つ裂く


火傷する左腕の空想力


ビンの中 火炎石の妖気
見ろよ美しい男根が空と交合する


引き戸がガラガラと開かれて夜明け


小鳥らのさえずりは太陽を回る掟


肉欲に囚われ 雨しゃぶる
歩行する足と足の間に光は群れて


喉仏に蝶を飼う人


コツコツ ブーツの足音 世界が美しい


海いつとなく揺れ 波のはしる


詩歌集見ると舌舐めずりのロクロッ首

 ....
雨 降り始めの音 聞き洩らさず


寝室で眠っている犀を起こさぬように


音楽がそう聴こえたら大人だろ
今の今まで詩の神がいたのに


夜長に蛍光灯が書を照らす


夜景が女の人の洗い髪のようだ
眼球 取り出して陽に当てたし


日暮れてブルース流れている 部屋


松の幹 たなびく白い布の主張
止まっている扇風機が一人でいる


風が誘って 空は胸 はだけて


常緑の葉を噛んで 木の指 愛撫
夏 愛着のタオルのように使い込まれたよ


夏をカバンに入れて持ち去る


曇天に街が映り込む電飾 キラリ


都市が閃いて詩文が海溝に積もる


アスファルト・鉄筋・車軸 振 ....
影長く夕暮れても一人の街


書物に忠誠尽くせば背が伸びる


孤高なる生はち切れて射す秋陽


単独行もの言わぬ行なり詩文よ


言葉の海に網打って意味を捕る


金色 ....
木の葉落ち風語るを聞き


光のために木の葉みな手を広げ


幹 黒々と明日を夢見ている
晩夏 影いとおしく繋ぐ


花という花は見ていない夏深く


飽くことなく日射 街に集めて
野性らに歌謳わすほどに強くある


コロニーの都市満ち足りて自然なり


乱れたる人心が発す天変地妖
1 光求め緑透けるほど見据えている


2 潮騒に誘われてゆく雲の先


3 月の出が遠回りした道照らす


4 神 息し丸木船乗る海潮の青


5 褐色の肉体は笑顔 南の人
 ....
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオ ....
大気もみほぐしてくれて午後の三時


スプーンにグラニュー糖 山崩れる


陶器の肌スプーン当たる音


心の報告書から我一人
ヘビ娘冷えた喫茶にメール飛ぶ


血中を青く染めぬき涼をとる


夏サヤサヤと街角に流れ


兵隊の首が屋根裏にゴロゴロ午前三時


大鍋に歴史煮る電磁調理器


首が実 ....
神の意志雨の降り止み意味に意味


雲流れ天上の者らと会話する


見晴らして煙る都市には乾いた知
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
夜の底に深い瞑想 神の居場所


白い衣をなぞれば神に触れて


周回軌道から地球なる砂漠の星みつめ


慰めに聖書手に取るまた良し
雷落ちて大樹の幹に露下る


天気変え巨樹育てる侏儒なれば


木の実採り大樹の陰に雷避けて


{引用=侏儒(しゅじゅ)=こびと}
光 求め緑透けるほど見詰めている


海の音に誘われてゆく雲の先


読書して拾う言葉は貝の殻


泣きじゃくり終わったような青空だ


月青く遠回りした道照らす


時 ....
森羅万象 欠けてはならぬ我影なきゆえ


完璧の形状であるこのコップ


欠け茶碗 愛おしさに白湯すする
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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