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その日、誰かの足の裏を見つけた
それは画家の自画像のように剥き出しで
裸足であることがこんなにも美しいという衝動
初めて僕の中に生まれたのかもしれない
それは、離れない
空気が重なった力 ....
今日の夕食は、牛のステーキだった
レアにしろ、ミディアムにしろ
それはもう食べ物にしか見えなかった
それはほんの少し、葡萄畑の匂いがした
僕達は一瞬だけ、目一杯の緑
風を感じてしまったのだ
....
さあね
と、言ってごらん
それだけで千と
一夜の妄想を掻き立てる
さあね
と、言ってごらん
それだけで君の
血の色は藍にも黄にもなる
さあね
と、言ってごらん
夜が銀の杯を ....
いろはにほおずき くちづけしたね
緑のこころはあかい頬だった
いろはにほしくず ながれておちて
二人のなみだと彗星だった
いろはにほのぐれ ゆうやけこやけ
あなた ....
地表を統べてゆくあきらめの色は
熱くもなく、冷たくもなく
まもなくすべての耳に入るだろう時
人は”仕方ない”と言う
熱くもなく、冷たくもなく
ただ”仕方ない”と言う