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高いところが好き、
ふわっと、吸い込まれそうな地面と
緊張で直立すらも、頼りなく感じて
力の入った足が飛びそうになる
本当のところは、高いところが怖い
落ちたら死ぬってわかってるから
....
わたしの国では、女こどももいくさへ行ってしまう
みぶんとかよくわからない
わたしもいずれたたかいに行くのよと言われていた
おしろに火がまわってまっかになってしまったあの日
わたしは怖くてお ....
yahoooo!yahoooooooo!
あ・しんめとりー・あ・あ・しんめとりー・あ・あ・あ・あ
暖房の効いたあけがたのへや、アイスクリームをたべながらもじもじPCをいじる ....
お仏壇の製造工程に密着取材
若手職人のケンジさんは30歳
元国土交通省勤務のエリートで
学生時代にはアメフト選手として活躍
現在は同い年の妻と2歳の娘をもつ
笑顔がさわやかな青年ではあるが
....
燃えている
空が、燃えている
夜になる
僕が、夜になる
燃えている
空が、燃えている
消えていく
僕が、消えていく
僕は神さま。
あなたがくれた名前でしょ?
あなたがひとりのときは、
あなたをそっと見てる。
おかしくてね。
あなたの考え方は、子供みたいで
嫌いじゃな ....
僕は君が裸になるのを待っている
君の背中にあるチャックを下ろすのを待っている
僕は君が笑うのを待っている
君が愛想笑いではなく心の底から笑うのを待っている
僕は君が僕を好きになるの ....
詩人になるには
若いほうがいい
幼ければ幼いほど
鮮烈なデビューを飾るだろう
「現役高校生詩人!」女の子ならなおのこと
あぁ、詩人には爽やかさがない
下手に熟れている老けた童顔
誰に ....
その日、誰かの足の裏を見つけた
それは画家の自画像のように剥き出しで
裸足であることがこんなにも美しいという衝動
初めて僕の中に生まれたのかもしれない
それは、離れない
空気が重なった力 ....
今日の夕食は、牛のステーキだった
レアにしろ、ミディアムにしろ
それはもう食べ物にしか見えなかった
それはほんの少し、葡萄畑の匂いがした
僕達は一瞬だけ、目一杯の緑
風を感じてしまったのだ
....
男にも、子宮はあるのだ
女もそこに潜り込んで誕生以前の惰眠に依拠したい
ところが男は神でなく、王子でもなく父でも兄でさえなく
供与という自発行動には決して出ない
おのれの欲望だけをそのちっぽけ ....
遠くでサイレンが鳴っている。
もっと遠くでは、
銃声が聞こえるだろう。
尺八教室だらけの町角に
篳篥吹きの俺はたたずみ
懐中に残る金高を数えて
明日からの暮らしを慮った
フレデリカ、日々は
青い円筒のかたちをしている
耳栓をきつくしめて
きみのための水泳をつづける
硬質なつめたい水面にはじかれるのはよわいこころだ、よわいこころだときみが ....
さあね
と、言ってごらん
それだけで千と
一夜の妄想を掻き立てる
さあね
と、言ってごらん
それだけで君の
血の色は藍にも黄にもなる
さあね
と、言ってごらん
夜が銀の杯を ....
いろはにほおずき くちづけしたね
緑のこころはあかい頬だった
いろはにほしくず ながれておちて
二人のなみだと彗星だった
いろはにほのぐれ ゆうやけこやけ
あなた ....
地表を統べてゆくあきらめの色は
熱くもなく、冷たくもなく
まもなくすべての耳に入るだろう時
人は”仕方ない”と言う
熱くもなく、冷たくもなく
ただ”仕方ない”と言う
あなたが詩人だったなら
こんな痛みも
言葉に変えてしまうのか
あなたが詩人だったなら
誰かの前で
それさえ語ってしまうのか
あなたが詩人でなかったなら
私はも ....
キコ、あの頃みたいに
カッターナイフ遊びがしたいよ
廃校の裏に捨てられた注射器に
ためた雨水を夕陽に透かせば
遠い異国へ運んでくれる
琥珀色のモルヒネになったね
キコ、無人 ....
徹夜でブドウ糖を齧りながら野球やりに行こうぜ磯野
安全な樹脂の開発を今すぐに止めて野球やりに行こうぜ磯野
素肌の潤いを保つ液体を路上に撒き散らしながら野球やりに行こうぜ磯野
出生の記録を保管して ....
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