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いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた
気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ
ああそうだ
この頬を ....
潮騒が耳の奥でいつまでも鳴りやまない八月も
半ばを過ぎて
レース糸を通したように陽光が柔らかくなる
ヒグラシもそろそろ日の目を見たくなるだろう
「おまえを必ず守る」なんて言葉を
いと ....
朝焼けが
虹彩から奥を焼く
明らかな
明日に
確信が持てないから
夜を
終わらせずに
朝焼けの夜を
産んだ
ここは
降りる駅を寝過ごしてしまった
風景に似ている
生まれた日 ....