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空からこぼれ落ちた奇跡の渦の中で
ぐるりぐるりと混ざり合う
マクロコスモスな分子を
呼吸の中で循環しながら
私の名前が 初めて生まれた日の朝
気候はすこし湿り気をおびていて
お父さ ....
密やかな朝の光の中で
大きな呼吸をするランドセル
不釣り合いな体で芽吹く
今、始まりを知る
窓越しの大気が
優しい悲鳴を幾重にも重ねては
黒いスーツの背中を押す
今、歩くこと ....
朝、
昨日から引き継いだ生まれたままの私が更新する
貪欲に蝕まれた薄いオブラートを剥しながら
ぬらぬらと光る透明な体液を余すところなく全身に浴びながら
太陽に焼き付くされたの ....
わたしの、からだが
このくうきのなかで
そだって ゆく
うごめくその べつじげんのせいめいたいに
なにか ふるえ、
・
彼女は夏に生まれた
しず ....