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屋久島の暮らしでは 
無数の鯖が 
村人達の手から手へとまわり 
こころからこころへとめぐり 

一匹の鯖を手に
樹木のように立つ老人は 
不思議なほどに 
目尻を下げる 

夜明 ....
彼はいつも、四つ足を 
ぴたりと大地につけている。 

一体何が本当に 
天から彼に 
与えられたものなのか 

ぢっと開いた丸い目で 
夜の{ルビ静寂=しじま}を見抜く 
蛙のよう ....
皆月 零胤さんの服部 剛さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
屋久島の鯖_- 服部 剛自由詩11+08-9-14
石ノ蛙_- 服部 剛自由詩1008-9-10

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