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並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
....
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....
届いたのは
明日の朝刊だった
あわてて死亡欄をチェックし
自分の名がないことに安堵する
そのあとゆっくり
予定を手帳に埋めてゆく
どこまでも道は凍っていて
空を見つめて歩くことさえできない
家も灯も星も無く
闇を目からこぼしたまま
向こうから来る犬を見つめる
彼は歩く
俺は歩く
犬は川を渡 ....
笛の音が滴る 波紋が暗やみに満ちてゆく
私は白く閉ざされ動くことができない
ほんの数ミリ 口から暖かい息が動くのを誰に感づかれまいとしているのか
視線が拡散し 霧の一滴一滴に乱反射する
私 ....
鈴木(suzuki)さんの自由詩おすすめリスト
(5)
タイトル
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日付
緑の日々
-
石畑由紀 ...
自由詩
24
04-2-3
レモンの日
-
たもつ
自由詩
42
04-1-30
今朝のできごと
-
石畑由紀 ...
自由詩
7
04-1-29
ノート(ブルース・フォー・ア・ドッグ)
-
木立 悟
自由詩
2
04-1-26
夜
-
岡村明子
自由詩
5
03-9-11