すべてのおすすめ
わたしは日々報道されている
あなたの目や耳の中で
再生可能なものとして
記憶されていく
ご飯の食べ方が汚いですか
歩き方がおかしいですか
そこにうつるわたしによって
わたしが形成される
 ....
自分の絵を描くとまるでへびのようになった
だけどへびはすきだ
わたしは満足する

あなたは絵が上手で
わたしを描いてくれたその絵はまるで海か夕方の布団のようにゆたかで
わたしはさみしくなり ....
レゴブロックでできた末裔が
「こどもがおわるよ」と言う

午前三時半のトイレで僕はうんこにたまげる
久々にみるとよくみるとうんこが凄い
うんこ is スペシャル
もしくはスペシャルうんこが ....
世界中にできた闇の部分がすごいスピードでずれて
くちぶえが遠ざかり
輪郭線が地平線とまじわりながらかたちをかえて
あたしたちはまだうっすらと汗をかいて
雲の裏側にのびていく光の筋が不意 ....
ビューフォート風力階級というのは
煙突の煙がまっすぐ昇るなら風力0で
風向き程度にたなびくなら1
木の葉がそよそよしてるぐらいは風力2で
小枝までゆらゆらなら3
といったやつです

風に ....
俺はお前が買ったCDだ
お前が一度聴いただけで「買って損した」と判断したCDだ
待ってくれ 俺を中古屋に持って行かないでくれ
もう一度俺を聴いてくれ いや何度も聴いてくれ
何かのBGMでもいい ....
あなたがなげた 紙飛行機。
十一月の 校庭で、
ふわりと浮いた 魔法みたいに。 
飛べ! そうあなたが命じると、
あっというまに クスノキの、
いちばん上の 枝より高く、
もっと高く 舞い ....
架空のサボテンの花が、
わたしの目の輝きの、
十分の一を、
忘れ去られた、
灰色の波にぶつけている。

雪が降る、暗黒の谷を歩く。
錠剤のような愛に、
わたしの膝は震えている。
キッ ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
昔、砂場でよくあった
棒切れを手に取って
自分と、自分以外の人間のあいだに
いびつな線を引く
こっから先おれの陣地だかんなー、
そう言って嬉しそうに、
そして、意地悪そうに笑う

それ ....
僕は1999年だった。
小学校2年生だった。

校長先生は児童たちを校庭に集めて朝会を始た。
校長が教頭から拡声器を受け取り、話を始めようとした瞬間
拡声器からベトベトの汁が溢れ出した。
 ....
 
食べものが
食べものでなくなるとき
食べる
行為をあきらめた
音がする

音色と音色が音もなく
鳴るとき

卵が割れたり
割るしかない朝が
人の意識に
訪れる
 
              080820




夜というのは
夜があるのは
地球人には当たり前
でも
太陽人には不思議なことで
夜なんて
何処にも売ってない
もしかし ....
絶命した蝉は最期にジュっと鳴いた
夜の電車の扉の側
踏み付けた男はそのまま電車を降りた
JRの片田舎の駅
ジュは呪術の呪だろうか
それは男に向けられたものだろうか
それを男にさせた無関心な ....
つぎはぎだらけのオニオンパイ
心に何もなくても 白紙があるから 散乱しても
おもちゃの劇のように 一晩かけて作ったおもちゃのお城を壊すだけ
這いつくばった地面のひび割れとともに  ....
まずは大間違いからはじめた
朝焼けで焼身自殺してやる
俺は日の出を待っていたのだ。
案の定間違いで
脳みそが震えながら悪態をつきはじめた
寒がりの嘔吐に似ていた
白い息を、白い息を、
ヒ ....
僕は夢の国に住んでいる
愉快な友達だってたくさんいた
肌の色の病気の熊
言語障害のアヒル
狂犬

僕は笑い続けた 血を吐くまで笑い続けた
僕は踊り続けた 気が狂うまで踊り続けた

僕 ....
僕の家に書き込み式の絵本があってね。
主人子の名前のところが空白になってんの。
そこに、自分の名前を入れて感情移入する趣向なの。
素晴らしいアイデアだなあ!なんて思って久しぶりに開いたら
書き ....
ペットに名前を付けるように
感情にも名前を付けたらどうだろう
俺は苦しみをポチと名付けた
ありきたりだがわざとかわいらしい名前にしてみた
そうすればこの苦しみの苦しみらしさがいくらでも和らぐか ....
この頃は
新聞の死亡記事を切り抜いて
町内の電信柱に
べたりべたりと貼り付けることにしている

今日もこんなに沢山の人が死にました
毎日毎日人は死にます
これだけの人が死ぬ中で
わ ....
神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
おれの好みをみつくろって
何本かのエロDVDをたのむ
あの店だ

神保町にゆきたい
どう ....
アンパンが転がっている
アスファルトに一つ
生きる術が転がっている
下り坂を
そいつは逃げるように加速して
俺も全速力で追っかけて
行く先から車が向かってきて
アンパンはくぐり抜けたが
 ....
ちのつながらないおとうとがいた

ちのつながらないおとうとは
赤い軽自動車にのってやってきた

ちのつながらないおとうとぼくは
かなりのなかよしだった

ちのつながらないおとうとは
 ....
パラソルさんの自由詩おすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たわしの作り方- 中川達矢自由詩9*12-4-29
自画像のとなり- とんぼ自由詩608-11-20
キリトリ線が点滅- さわ田マ ...自由詩208-9-22
- モリマサ ...自由詩3308-9-22
夜のビューフォート風力階級- 海里自由詩8*08-9-21
CD取扱上の注意- 新守山ダ ...自由詩808-9-19
あなたの紙飛行機- K・フラ ...自由詩208-9-16
祈り- K・フラ ...自由詩308-9-15
先生、あのね- 不可思議 ...自由詩14+08-9-12
砂場あそび- つばくら ...自由詩2*08-9-11
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夜球- あおば自由詩13*08-8-20
月の影_蝉の骸- プル式自由詩6*08-8-7
つぎはぎだらけのオニオンパイ- カンチェ ...自由詩308-8-6
テディベア、ハンブルグのヘヴィロックバンド"ファウ ...- 構造自由詩308-8-5
ミニーマウス・レター- 青木龍一 ...自由詩9*08-7-27
シンナーかけられた思い出がひとつ- 青木龍一 ...自由詩6*08-7-15
苦しみのポチ- 新守山ダ ...自由詩6*08-7-13
自殺志望の友達へ贈る詩- 吉田ぐん ...自由詩20+08-2-3
神保町にゆきたい- ZUZU自由詩32*06-2-19
アンパンと俺と- 守山ダダ ...自由詩605-5-10
「ちのつながらないおとうと」- パール子 ...自由詩1104-8-21

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