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クリスマスツリーは、何処か寂しい
聖夜の言葉にならない歓びを
言葉ではなく
自らのからだに灯る
無数の色の明滅で語り
少し温まった人々の靴音が過ぎ往くのを
夜道でそっと、見守るから

 ....
御高齢のS師宅で、心のケアの学校の
ヴィジョンを皆で語らい、同世代のO師は
――僕等の間にフィロソフィアを視ることです
と呟いた時、新たな頁の捲れる音がした  




  


 ....
尾崎豊の墓前にて、線香の先から煙は昇る
――あれから二十四年の時は流れ
物思いに耽り、ふと見下ろした線香の
1|2はすでに燃え…今を生きる、と合掌する  




 




 ....
遠藤周作が友に贈ったスペインの母子像は
展示ガラスの内側で互いに微笑み、通じ合う
晩年の見舞いで友の妻は母子像を{ルビ担=かつ}いでいった
今頃極楽にて二人盃を交わす音が、聴こえる  


 ....
先日、職業というものを
脱いだ僕は
これから日々遍在する
小さな太陽になろう

――〈今・ここ〉に日溜り、在り。

本当は誰もが
小さな太陽を宿すという
昔々のヒトの記憶を
互いの ....
僕は、今から四十年前
{ルビ勾玉=まがたま}のような白い種として
母の胎に宿りました。

それがこうしていつのまにやら
大人になって、独歩して
思考しては、言葉を発し
地上の日々を営んで ....
囲碁には(天元)の一手があるという。

運命の場所をそっと探るように
シナリオの無い未来を読むように
白と黒の石は…互いに音を立て
碁盤の升目を、埋めてゆく。

――碁石とは、天の星々の ....
指紋を眺めると、そこに宇宙があった。切 
株を覗くと、そこに宇宙があった。時計を
見上げれば、秒針の音が絶えず響いていた。  
日常の風に紛れていつも周囲に渦巻いてい
る、それぞれの宇宙。肩を ....
夕陽の(目)が覗いている 
冬の桜の樹の 
曲がった枝の、隙間から。 

張り巡らされた根の、喰い込んだ 
芝生の周囲に 
誰が蒔いていったのか 
白い御飯粒を啄ばむ 
雀等が、音符に ....
間村長さんの服部 剛さんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聖夜の木- 服部 剛自由詩216-12-20
十一月七日(日)_午後- 服部 剛自由詩116-12-12
十一月四日(金)_午後- 服部 剛自由詩116-12-12
十月二十九日(土)_午後- 服部 剛自由詩116-12-12
小さな太陽- 服部 剛自由詩216-12-2
夕暮れの丘- 服部 剛自由詩715-5-19
石を打つ- 服部 剛自由詩615-5-19
ひとつの宇宙_- 服部 剛自由詩5*10-2-3
冬の音楽_- 服部 剛自由詩410-1-20

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