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暗黒の空の下には灰白色の砂が硬く積もっていた
海底は果てしなく広がっている

僕の銀色の船は今、嵐の大洋に来ている

大小のクレーターは蟹の足跡やヤドカリの巣穴のようだ

この嵐の大洋は ....
切り倒したばかりの白木 刳り貫いて

船をつくろう 船をつくろう

亡くなった人の骸を入れるため

船の棺に入れて 愛しい亡骸を入れて

白浜へ挽いていこう 海まで挽いていこう ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ....
いつもより遠出した散歩の途中
気がつくと僕は
古墳の前にいた
その古墳のことを
僕はそれまでただの自然の丘だと思っていた

『県指定史跡』と書かれた案内板に
黒い鳥が一匹だけ止まっている ....
飛行機に乗っていますか

それとも鳥になりましたか

空はあまりに高すぎて

あなたの姿が見えません

風はあまりに強すぎて

あなたが何処にいるかがわかりません

今日は雲が ....
凍てつく大地を踏みしめて
真っ赤に踊る炎の火

煌めく火の粉に
ちりちり混じり
きらきら昇華していこうとする血に
誰が嫉妬を焼べたのか

ゆらゆらと揺らめき
闇夜を焦がして燃えさかる ....
nonyaさんの楽恵さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月面航海記(嵐の大洋)- 楽恵自由詩10+*10-1-23
船葬- 楽恵自由詩13*10-1-4
不知火の海- 楽恵自由詩13*09-12-21
古墳公園を歩く- 楽恵自由詩9*09-12-11
ジェットストリーム- 楽恵自由詩6*09-2-20
火焔- 楽恵自由詩3*09-2-10

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