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その記録に関して

僕の記憶の倉庫には
僅かな記述でくくられた薄っぺらな本が一冊しかありません

でも、その本を開く度に
痛くて堪らないと
僕の中の良心が泣き叫ぶのです
痛くて、痛くて堪らないの ....
 1
僕の背中に飛び付くのは止めて下さい
爪痕が残ると彼女が誤解しますので

 2
網戸の天辺を目指して登るのは止めなさい
其処に網戸があるからなんて言わないだろうけど

 3
喉が渇いている訳で ....
何処までも続く涯の無い青空の下に/

何処までも続く涯の無い青空の下に埋もれたまま
彼は独りぼっちで数と戯れていた
無数に飛び交う数字と記号を捕まえては空白を埋めて行き
それが正しいかどうかを確か ....
友人のS氏は寿司屋の店長さんで
毎日、寿司を食べている
メル友のAちゃんに、その話をしたら
羨ましいなあ、寿司なんか年に一度か二度食べに行く位だもん
私もそこで働きたいと仰る、
確かに寿司なんて、 ....
65億分の1の君へのたった1つの贈り物


2人の間に1000の挿話が出来上がったら、
抱え切れない花束と手作りの指輪を添えて
一枚の誓約書を渡しに行こう


10000を遥かに越える新たな挿話を ....
海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ

夏はもう、
すぐ ....
 *
昼に停まった季節の便りは
いつぞやの名残を含んだセピア色の背景に、日向に生まれ落ちたパステルの淡い配色と、幼子の視線のラフなスケッチとなって
単色に描かれていた風景画を小さな額縁の中から取 ....
 *
もしも…


この世の全てが
この掌すり抜けて行く風の内に
記憶を留めるのであれば
私は此処に居て
風を嗅ぎ
風を聴き
風を噛み
風を観て
ただそれだけを糧に暮らすだろう


 *
もしも ....
夏の入り口には、


昨日の過ちの全てを飲み込んで許す程に煌めき澄んだ空の青さと、
我先にと、重なり合って湧き立つ雲に乱反射して飛び交う光の白と、
弾けた海の水面走る波の跳ねる飛沫の頂点を越えて ....
 *
不意に季節が変わった気がしたのは、強い陽射しのせいなのか

ピリピリと肌に刺す光束ねた空は昨日と別人の顔つきで
僕に微笑みかけて来た
昨日迄とは違い
灼熱を僅かにこめて笑いかけて来る

風 ....
貴方の影を決して踏まぬようにと
いつも三歩下がって歩く癖が
いつしか身に染み付いていた

夕暮れに伸びて行く影法師は
遠のいて行く貴方の背中、貴方との距離
沈む夕陽を従えるように
貴方は歩いて行 ....
まだ遠い夏を
まだ梅雨さえ来ない5月の空に描いて
貴女は揃えて広げた掌に息をかけ
ふうっと、飛ばす

果てしない宇宙の
一番身近な部分を
少しだけ切り取って描いた世界は
たんぽぽと
ラベンダー
 ....
みそひともじの
みそひともじの
こいのうた

みそひともじの
みそひともじの
あわれうた

かなわぬこいの
かなわぬこいの
つづりうた


あわれをうたう
あわれな ....
━西へ━

陽が西へと沈むのなら西を目指そう

落ちて行く今日を
沈み行く今を
追いかけてみよう

意味なんて見出す必要はない
ただ、生きていることを知ればいいんだ

夢なんて物を探しに行くつもりは ....
nonyaさんの遊佐さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
広島、長崎/1945年夏 - 遊佐自由詩8*09-8-9
君ニ贈ル十箇条/チョビへ- 遊佐自由詩10*09-8-1
風に乗ったチョーク- 遊佐自由詩7*09-7-31
Y君の日記- 遊佐自由詩7*09-7-21
1000の挿話/10000のエピソード- 遊佐自由詩4*09-7-8
クロール- 遊佐自由詩9*09-6-28
迷宮組曲/第2楽章/昼下がり- 遊佐自由詩10*09-6-25
同胞(はらから)- 遊佐自由詩8*09-6-16
夏の扉- 遊佐自由詩8*09-6-8
17才の君- 遊佐自由詩8*09-6-5
晩鐘- 遊佐自由詩6*09-5-25
夏を描く指先- 遊佐自由詩10*09-5-23
三十一文字- 遊佐自由詩8*09-2-10
Go_west- 遊佐携帯写真+ ...5*09-1-13

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