すべてのおすすめ
今頃になって、風邪をひいてしまった。
久しぶりの風邪なので、体が風邪に慣れていない。
鼻水と咳が止まらない。新聞を読もうとすると涙が止まらない。体のどこから、そんなに水が湧き出てくるのかと不思議な ....
虫たちにさよならをしたら
空気がだいぶ薄くなったみたいで
空が遠くなってしまったよ
いつか約束したね
まわりがすっかり静かになったら
聞こえてくるだろうか
その小さな声が
ことば ....
土の匂いがした
草の匂いがした
木の匂いがした
日陰ばかり歩いていたら
人間も虫になった
鳴くこともできず
飛ぶこともできず
交尾の仕方もわからず
それでも人間は
虫になれた ....
追憶の
夏は幾重に
折りたたまん
遠花火
ひとつふたつと
過去があり
朱に染まり
空を制覇す
きみとぼく
抜け殻が
抜け殻を生み
夢さめぬ
この ....
あまだれが落ちるのを
じっと見ていた
そんな日があった
そんな子どもだった
樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
ああ
あまだれが1ぴき死んだ
あまだれが2ひき死んだ
....
七つめの
星にうまれる
出会いかな
笹舟を
そっと押しやる
天の川
かきくもる
雲のかなたへ
駆けぬける
露草の
露のおもさを
つゆ知らず
透き ....
そのポストマンに
ぼくが初めて会ったとき
彼はひたすら
ラブレターを書きつづけていた
その時はすでに
ポストマンではなかったけれど
いちにちに
白い氷の丘をみっつ越えるんだ
と ....
初潮ということばが
海のことばみたいなのはなぜかしら
などと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
わたしは学校へ行けなくなった
わたしは紙のにおいが好きだった
ノートのにお ....
ふたつの果実
なんで生まれてきたんだろう
なんで生きているんだろう
くりかえし熟して
大きな赤ん坊に育ってしまった
耳の魔女がささやく
真実はひとつ
おっぱいはふたつ
膨らんで ....
ヨーイ ドン
校長先生のピストルで
みんな死んでしまった
スタートしたのはぼくだけ
急にグラウンドが広くなったみたい
走っても走っても
ゴールのテープが見えない
しかたがないので
....
きょうは
新しい空に着がえた
とてもいい日になるだろう
金木犀の風が
雲の影を明るくしている
西も東も
行っても帰っても
道の向こうの山の空の
うすい記憶が
めくれている
....
騒がしさの中に、静けさがある。見える声と、見えない声がまじる。
出かける人たちや帰ってくる人たち。生きてる人たちが遠くへ行き、死んだ人たちが遠くから帰ってくる。
生きてる人と死んだ人が、見えないど ....
大きな木には、神様が住んでいる。と、
子どもの耳が憶えている。
木肌に、耳をつけて、
神様の声をきく。
そうやって一度だけ、
神様の声を、聞いたことがある。
言葉はわからない。ただ、
水 ....
あさおきて、かおをあらって、ごはんをたべて、それからがっこうへいきました……
そこでもう、ただ鉛筆を舐めている。その先へは進めない。
楽しかったことや、辛かったことも書いたらいい、と先生。
やす ....
放浪の俳人・種田山頭火の、
昭和8年(1933年)10月15日の日記。
私は酒が好きであり水もまた好きである。昨日までは酒が水よりも好きであった。今日は酒が好きな程度に於て水も好きである。明日は水 ....
智恵子は、東京には空がないという。
でも東京には、スカイがあるではありませんか。
あの光るのが隅田川。
あの高みで、空を指さしているのが東京スカイツリー。
ここは、あなたの生れたふるさ ....
草の実は、苦くて酸っぱい。
子供の頃から、虫は好きだった。
うつむく生活を続けていたら、とうとう草むらの中に、顔を突っ込んでしまった。
緑色の空気がいっぱいだ。これで虫になれるかもしれない。そう ....
雑草が覆いかぶさる細い道をゆく。
小川のそばに、水引草が咲いていた。
山の麓のさびしい村。24歳で夭折した詩人の夢が、いつも帰っていった。
その夢のほとりを歩いた。
小さなあかい花。見過ご ....
学生のころ帰省の旅費を稼ぐため、廃材の釘抜きのアルバイトをしたことがある。
真夏の炎天下で一日中、バールやペンチを使って材木の釘を抜く。ただそれだけの単調な作業だった。
毎日、早稲田から荒川行 ....
けさ
鶯の声をきいた
まだ うまく鳴けない
チョッピリ ハル
と聞こえた
口笛で春を 呼んでみる
チョッピリ ぼくもぎこちない
花の耳をかたく閉ざして
美しく凍えるひとよ
ホ ....
きょう
夕やけを見ていたら 空が
あかい舌をだした
飛行機にのって
船にのって
汽車にのって
ここまで来たんだよ と彼女はいった
空と海と陸地と
そんなにいろんな乗り物 ....
北陸のある地方では
おたまじゃくしや小魚が空から降ってきたらしい
不思議なこともあるものだ
ありがたいと言いながら年寄りが
空に向かって手を合わせている
そんな姿をテレビでみた
そのひとの ....
nonyaさんのyo-yoさんおすすめリスト
(22)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
明日のこころだ
-
yo-yo
自由詩
4
13-3-31
やくそく
-
yo-yo
自由詩
5
12-10-18
虫の季節
-
yo-yo
自由詩
7
12-8-20
空の淵より、五七五
-
yo-yo
自由詩
6
12-8-13
あまだれ
-
yo-yo
自由詩
11
12-7-12
七夕なので、五七五で
-
yo-yo
自由詩
5
12-7-7
ポストマン
-
yo-yo
自由詩
9
12-6-29
紙の家
-
yo-yo
自由詩
21
12-6-25
ふたつ
-
yo-yo
自由詩
10*
11-12-21
運動会
-
yo-yo
自由詩
15*
11-10-7
天気予報
-
yo-yo
自由詩
5*
11-10-3
そこには誰もいない
-
yo-yo
自由詩
8*
11-8-8
神様の声
-
yo-yo
自由詩
5*
11-8-5
作文教室
-
yo-yo
自由詩
13*
11-8-3
放浪する水
-
yo-yo
自由詩
8*
11-7-29
東京の空
-
yo-yo
自由詩
7*
11-7-16
インセクトライフ
-
yo-yo
自由詩
8*
11-7-12
水引草に風が立ち
-
yo-yo
自由詩
5*
11-7-8
釘を抜く
-
yo-yo
自由詩
17*
11-7-4
鶯の啼きかた
-
yo-yo
自由詩
6*
11-3-26
やまぶどう
-
yo-yo
自由詩
10*
09-10-9
空の水
-
yo-yo
自由詩
9*
09-6-16
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する