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アジサイは盛りを過ぎて残影をあでやかならずや花の生涯
赤い花ガルシンの書を思いいず夕暮の庭妻の花壇に
色彩と吹きわたる風雀きて心なぐさむ夕暮の家
年の数 バーステイケイクに 指挿した 炎の代わりの 紅いマニキュア
エナメルで拙く染めたら指先が赤くたわわにはじけていった
別離なんてこわくもなんともない昨日耳を小さくちぎって食べた
あなたに告げられた一声で包丁だけがぼうと明るかっ ....
泣いていることに気づいてほしかった 高い背中がやさしく揺らぐ
いつも無表情の君をゆるませる春の気配に嫉妬している
そのときがきたらやさしくころしてね 桜のにおいをまとうひとよ
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