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真夜中にとめどもなく
浮かんでいる
多層の意識の吐露
舞台は悲劇と喜劇を目まぐるしく映して
時計の針だけを朝に近づける
虚ろな時間さえ
真実を想って
眠りに誘われ ....
月のひかりに近い
比重の
愁いが
瞳から溢れたとき
あなたはすでに
詩人であった
淡い湖に半身を浸して
何かを探し求め
深層に沈む
リングに手をのばす
ひと ....
雨日の闇は
底の見えぬ程に、深く
傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて
心まで
濡らそうとしてる
それは
儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて
恋しい者 ....
青空にレリーフ
少女は命を受け継ぎ
誰かをしあわせにする
風はつばさを授け
太陽は希望を授け
僕は王冠を授けよう
昼と夜とが
逆転する頃には
自ずから輝けますように
....
むくわれない想いに
身を震わせて
とまどう心に
もてあます春風
真っすぐにそそがれる
あなたの視線さえ
拒む理由を
淡い紫の吐息にかえて
ひとり、うつむいて ....