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ひとつずつ蹴り飛ばしていく
あした、あした
いつか穴に落ちる
なんだ、もう日が暮れる

五十音のなかで
朝が“あ”でよかった
夜が“よ”でよかった
昼がまんなかでよかった
い ....
うちの隣に住むおじいちゃんが
サッカーボールを蹴っています。

知識と静寂が横溢する図書館の
それはそれは白い壁に向かって
夢を思いっきり横溢させながら
サッカーボールを蹴っています。
 ....
 父さんはニ層式洗濯機の中で
 ぐるぐる洗われている
 家族みんなに
 臭いって言われるから

 姉さんは乾燥機の中で
 父さんと同じように
 だけどひっそりと回っている
 好きな ....
夏のおわりに

大きなからだをゆっくりターンさせて
大好きな夏が帰ってく
ぼくはさようならと手をふる

夏の尾びれのような雨の中
はじけとぶ鱗の中をかけていく
いたいけど聴こえる
あ ....
あなたはいつも
ことば
そのもの
あ・う・んの息が
僕の水晶体を潜り抜け
脳髄でぱっちり点滅する

あなたといつも
ことば
戯れてごろごろ
猫じゃらしであやしたあとで
バケツ ....
その響きと
余韻しか知らない街で
親しく投げ交わされ
胸にぶつかっては
つぶれて香るトマト
ことこと煮詰めたソースは
ちょっとどころか
すごく甘くて
ふわふわした湯気のなかで
舌がト ....
今、ラスベガスのネオンを浴びている亀と話している。
その亀は、世界を旅した経験があるって自慢した、
近くのカジノで勝った、気前のいいおじさんは、イタリア語でお裾分けだと言い、自慢話をしている亀に ....
日向
欠伸をしている わたしの
弛緩したくちびるに
消防士が侵入をする
繊細な内臓
大音量のなかで わたしの
太陽が鎮火した
 焦げ臭い
拒むきみを探るゴムホースの舌
ちろちろと ま ....
ビルのあいま、一瞬の
うろこ雲の縮れたすきまに満たされた
蜜のような光りを執拗に覚えて
暗い夜の始まりに
歯形を残すように
ギターのグリップをかじる
コードを知らないなんて嘘
長調のはし ....

一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
             080903



明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
 ....
病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」 

誰かさんが言ってた通り 
33歳にして33万という金を 
母ちゃんは惜しげもなく貸してくれた 

二俣川で筆記試験に受かり 
初めて免許を手に ....
夢を見た
舟で落ち合う約束をした

あのひとはちっともわたしを迎えに来ない
わたしはちっともあのひとを迎えに行かない

愛について
わたしたちは思い違いをしていたのか
そして
体をひ ....
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない

パソコンの電源落として
机のまわ ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
 ....
ぜんそく持ちだった
ブラバンに誘って
くれた
いつも一緒だった

楽しかった。
銭のため
缶ビン集めをした
ジュースを買った。

皆でクラッシャージョーを
見に行った。楽しかった ....
濃いほうのお父さんの
ガハハな笑顔もいいけど
やっぱり私は
うすいほうのおとうさんの
静かなほほ笑みが好き

声に出して呼ぶと
両方振り向いて
うすいおとうさんが
所在なさそうに下を ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
私たちは互いを必要としながら
それぞれの場所で夕陽を眺め
明日の湿度を欲しがり飲み込む振りをする

あなたと私は
埋もれてしまったいつかの夏に
栞を置いたままかもしれない
そ ....
鏡の内部を うろうろ
していたら 自分のことばかり
うっとり 写生する人の 
真ん前に 出てしまった
素顔をみるのは はじめてだった
冬の寒気が細く伸びて
岬の先のほうへ
鋭く尖っていった
遠くで生まれた赤土の丘が
最後に海へこぼれ落ちていく場所で
わたしの そしてあのひとの
フレアスカートのはためく裾から
なめらかに ....
夜が映画を観ながら泣いている
僕は声をかけようかどうか迷う
夜のことはよくわからない
「アポロ、死んじゃった」
としゃくりあげている

ロッキー4
かと思ったがプレデターだった

夜 ....
さだあいか (サダアイカ (aika))さんの自由詩おすすめリスト(23)
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あ・ん- 乱太郎自由詩12*10-9-11
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__ネオンと亀- つぐこ自由詩8+09-1-22
交絡- 伊月りさ自由詩4*08-12-10
はちみつ- キキ自由詩908-11-23
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