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ぼくの身に止まった蝶が
羽根をやすめることができる速度と
やわらかさで生きていく
だまされても理不尽に遭っても
戦争になっても
失意のときも得意のときも
その蝶 ....
ぼくの理想は紙のようなもの
時とともに朽ち果てる
破かれ焼かれ霧散する
ぼくの理想は紙のようなもの
真実からはまるで遠い
真実からは相手にもされない
目の前の扉 ....
ひとにはみな清原みたいなところがある
優しくて熱くて礼儀正しくて才能があって
口だけで依存的で周りの気持ちが見えない
ひとにはみな清原みたいなところがある
どこからかあの家 ....
ACのコマーシャルが
テレビから消えてもぼくらは
忘れてはならないのだ
いのちが助かる
いのちだけが助かる
ぼくらができることとは
義援金を今後もつづけることだ ....
雪が降る
音のない洞窟に
音楽を幻視する作業員たち
雪が降る
味の素みたいだ
時がゆっくりと崩れている
時が蝕まれることだけを数えている
これ以上なにかき ....
線路には
行くか、戻るか、停まるしかなかった
生きたい
生きて欲しいし生きてて欲しいのだ
死んだら
停まるしかなくなってしまう気がする
見せつけてやろうぜ
....
はじめてふたりで話したとき
きみは敬語をつかっていた
アドバイスが出来たのか忘れたけど
はじめてプレゼントをもらったとき
それはハンカチーフだった
どこにしまったかは忘れ ....