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混じり気のない東から
広い、まばゆい氷が溢れる
吸うわたしは、吐く
愛おしい、正しい、愛おしい、
ひゅう、ひゅう、
吸う、吐く、わたしは
空気にキスをしている
ああ、だからこの肺 ....
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
ぼくがテッテ的にわかっていない
それがともだちを苦しめ
或いはそれが友達をそらにとばせることもあるという

西武新宿線の座席であしを高く組みながらぼくはスケジュール帳をながめて海に行きたいとい ....
煙る空の
灰の深く
空は、どこか深くに
航空機を押し殺している
その、灰色の腸の痛みが
低音部に、轟く


その下で
タンポポを
想像妊娠した人たちの衣服だけが
黄色 ....
笑う

もう逢えないから

上昇気流に乗って、すばらしいオオカミの毛皮が舞う
運河と気体は太陽がオレンジ色に染めた

黒髪を揺らした君の太ももは堤防の上に座り
回転する渦からは10 ....
どんよりとした激しいスピードで
こみ上げてくる感情
今夜もう少しで落っことすところだった
男の子の部屋ではいつも同じような音楽が流れてる
だから昨日の男の子と
今日の男の子が違っていたって
 ....
男たちで集まって

何々であるべきであるとか

やれ何が深いだとか

ピストルとか

ロボットとか

かみさまとかじゃ、ないくって



くつをはいていない

女の子た ....
砂塵に覆われたコンクリート
目を凝らせば
ほつれ落ちた枯れ枝、その向こう
目を凝らせば
灰皿代わりだった冷たい赤い一斗缶、その向こう
公園を閉じ込め続ける鉄条網、その向こう
澄 ....
冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
一度切りの湾曲をとうに終え
錆び果てたガードレールは死んだように安堵している
その影に紛れた舗道の一部は黒々と陥没し消滅している


その上空を傷付ける有刺鉄線、私ではな ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
何かの話だ
山積みのタバコはどうしようもない
去年のことが邪魔するような
いつかのキャラメルマキアート

生活します
忘れて生活します
流れ込み望郷の話です
たまに飛び出しました
母 ....
女の人と女の人が会う時の
一瞬の刑務所

風船を割りたいんだ
少女が持つ赤いまるい風船じゃない
ガオレンジャーで配られる
青く反射して歯がむきだしに笑っている風船

きれいにする
き ....
 
 
 
 
ポンジュースが出るという噂と、狂おしいほどいつも通りの日々。例えば、そんな愛媛で風景している校庭が、東京の夕暮れの向こうにある。午後、水飲み場で、挨拶は永遠にすれ違っていく。す ....
最後の人が飛び降りたまま
裏返ったブランコの鎖が歪に静止している
翌日になれば元に戻される、それだけのこと
わたしは、もうずっと公園にいない
だから知らない


ブランコ ....
コントロール、して、クローズ。巻き付いて離れないターバンのような頭痛が周りを跳ねて泳いでトビウオの羽が銀色に輝いて次にくるくると高速で回転してターンテーブルを指先で逆回せば戻るような軽やかな時間に華や .... 夏の日が
この白いカーテンを掴み引くことを正しいと言い切り
この白いカーテンを掴み引く私の手の甲を
えぐる、痛い、傷口は
眩しい



下垂した詐術を失った途端
険しく ....
自分は一竿主義だが
夫がいなくなった
丸一日かけて森を歩く
竹がよくのびることで有名だ
カツカツコンクリートを歩く日は
男の尻
背から足
くぼんだ腰の上着が たゆんでいる場合にのみ
男 ....
幸せな奴は他行ってくれや
高温油で処理

あんた西瓜喰いたいんか
それはデザートや待っとき

何もおもろいことなんかせえへん
生もんをおいしく揚げるだけや
ちょっとアロエの花とってくれ ....
俯きがちという言い方は生ぬるく
人々の首は、方角の違いはあれど
完全に折れています


それぞれに掛かる負荷の為に
多くの頭は地面の方向へ折れています
左や右へ折れている首も ....
まろんまろんな、かなしみだ。貧血でクラリとするときのあたまのイメージは、からっぽでしょう。カウンターパンチで、どう?投げて様子見、投げて様子見で、過ぎていくは時計の針、折り折りだよ。四角いだけのビート ....  山崎さんは次は自分の番だと思っている
 隣の老人はもう逝ってしまった

 遠い朝の点呼のように
 順序があればいい
 そして死にも

 牛乳ビンのふた
 爪で弾いて
 裏が出るか表 ....
底面の アスファルトまでも
濡らす五月の緑を
どれほど丁寧に踏みしめても
足音は奇妙に乾くのでした


その足音に含まれた 一連の私は
ぱらぱら 小さくほどけ散るところで ....
処方薬羅刹の朝
          例の液

盛る 捻る
春を知り 恩に着る 作用

 てふてふ は てふろん
 はがして はがゆくてのおもい
              の
麦酒色 ....
夜が
朝 に
ならず
雨になり
ツツジ 切れ
濡れ 流れた 蜜


この先 ひとつの舌も
幸福になりません


雨が
晴れ に
ならず
夜になり
何かが ....
気が遠くなるほど
恋をしてしまったとき
いや
言い換えよう
特定の
誰かに
欲情してしまったとき

わざと
自分を
隠す
何処にも
いないかのように

いないところから
 ....
夢中になりすぎると
お互い可哀相になる
あまりにも余裕がなくて
何かを恐れあせっている
たとえそれが
たった一夜逢えないかもしれないという
ただそれだけのことだとしても

手が震え仕事 ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
屋根瓦に置かれた夕刻の重みで
玄関を飛び出したまま私は戻りません


西空の 夜にかけての諦めが
すべて諦め終わった証拠
としての 暗い打撲跡の広がり
そして癖になったそ ....
カンチェルスキスさんの自由詩おすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心呼吸- A道化自由詩1407-2-14
赤錆わずらい- A道化自由詩1607-1-7
- A道化自由詩2405-7-3
ファイブ- 馬野ミキ自由詩9*05-6-23
色彩冷戦- A道化自由詩705-2-26
もう逢えないから_笑う- 瓜田タカ ...自由詩13*05-2-16
男の子の部屋ではいつも同じような音楽が流れてる- チアーヌ自由詩804-12-14
女の子たちと- 馬野ミキ自由詩404-12-3
その吐息のほどき方- A道化自由詩1004-11-25
余白の引用- A道化自由詩704-11-19
あるカーブで- A道化自由詩3204-10-8
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
チェリーの深夜は裂けてしまった- マスイジ ...自由詩2*04-8-16
お出かけ女囚- 山内緋呂 ...自由詩6*04-8-13
午後、水飲み場で- nm6自由詩19*04-7-22
公園にいない- A道化自由詩1804-7-16
コントロール/クローズ- nm6自由詩1004-6-21
白骨- A道化自由詩404-6-15
密生- 山内緋呂 ...自由詩9*04-6-11
店主- 山内緋呂 ...自由詩9*04-5-11
屈折率- A道化自由詩704-5-11
要冷凍- nm6自由詩14*04-5-8
点呼- umineko自由詩1104-5-4
五月の枯渇音- A道化自由詩1004-5-3
ガガ詩#03- 中村トク ...自由詩504-4-27
雨天占い- A道化自由詩804-4-27
透明人間- チアーヌ自由詩24*04-4-8
上気した子宮- チアーヌ自由詩604-4-7
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
転落時刻- A道化自由詩504-4-5

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