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夜が青く明けてゆく頃
除雪車の音が聞こえている
ひとつの戦争のように
降り積もる雪を魂に置き換えて
作業は続く

まどろむ真冬の月の目は
わたしたちと同じ
出来事だけを音で　.... 　
　
春の影が歩いている
人のふりをして
わたしのふりをして

わたしが振り返ると
影も振り返る
いったいどんな過去を
振り返りたかったと言うのか
影は

わたし以外に知らな　.... 　
あなたはセーラー服であらわれた
わたしも学生服であらわれた
もう高校生ではなかったけれど
二人は約束の場所にいた

店にいた高校生が
みるみる生まれたばかりの子供になって
お父さん　.... にんにくを搾る器具の使い方間違えてるのに指摘できない 　
ただしい船が
たくさん
海に浮かんでいる

沈まずに
まっすぐに
まちがいのないところへ
向かって進みながら
ただしさだけを保っている

嵐にでも遭ったのか
うちあげられた　....

aidanicoさんの小川 葉さんおすすめリスト（5）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
除雪車	- 小川 葉	自由詩	7	09-3-20
春の影	- 小川 葉	自由詩	4	09-3-20
〔草稿〕人形の季節	- 小川 葉	自由詩	3*	09-2-16
器具	- 小川 葉	短歌	1*	08-12-7
ただしい船	- 小川 葉	自由詩	4	08-12-2

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