すべてのおすすめ
僕の旅はこの町で終わるのだろうか
この雨降らぬ町の名はなにか
この町で捕えたツバメ
を掌の中に隠す
いらだたしい感覚と暑さを忘れる
放ったつもりが 手元からポトリと落ちた
死ぬつもりだ ....
この雨降らぬ町の名はなにか
私の旅はこの町で終わる
のだろうか むかし栄えたこの町で
僕の食料は残り少ない
干し肉と一かけらのチーズとわづかな水
深夜僕はこの町に着いてそれらを食べた
....
墓地へ駆けてゆく
姉を二階の窓から見た
学校の制服を隠したのを
姉の埃臭い制服
血の付いた便器にしゃがんだ
汗のにじむ掌で鈍く赤い
姉の隠し持つ勾玉
汗のにじむ掌で鈍く赤い
血の付いた ....
兄は無口になる
暗さが増してくるこの頃
筋肉を持て余し
内部の膨張を持て余し
彼岸花の咲く川縁は
自転車を押して入る
鷺が落ちるように飛ぶ濡れた地帯
自転車を押して入る
彼岸花の咲く川 ....
貴水 水海さんの音阿弥花三郎さんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ある町へ_ⅲ
-
音阿弥花 ...
未詩・独白
2
04-6-11
ある町へ_ⅱ
-
音阿弥花 ...
未詩・独白
1
04-6-11
書かれた−姉
-
音阿弥花 ...
自由詩
4
04-2-20
書かれた-兄
-
音阿弥花 ...
自由詩
5
04-2-20
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する