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散るのはサクラの花びらだけではなく
例えば一葉の写真に焼付けられた光と影
時の流れにひらひらとはためきながら
いまにも風に攫われそうに震えている
四角く切り取られた花咲く記録は
かすかな ....
昨日まで俺といた人間は
たしかに俺といた人間は
親しい人の心の中で一人
現実の雪崩にのまれた
彼を探しに行かなければ
俺という行方不明者を
俺という生き方を失した人間
信頼をなくす
過 ....
ふるえています
こんなにはかない憬れを
あなたは言葉にしようとします
かすかに燈る灯りの下を
歩き出そうと言い張ります
その味は知っています
なるほど確かに美味しいのですが
....
さて私は最後に
絵に描いた餅をいただくことにした
こんな楽しい宵を締めくくるには
これをおいて他にはない
あなたは何度も諌めるけど
これだけは別腹
いくらでもいただけるもの
結局それ ....
君のはじける姿は
幼い日の風船のように
希望で膨らむばかりだから
僕は思わず手を放して
遠くに飛ばしてみたくもなる
君のうつむく横顔は
やぶれた日の夕焼けのように
そっと時を抱きしめ ....