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愛でては
水の際 熱さまし
大事に
大事に
玩具に灯した芥子色の
そっと切り立つ夕闇 ひと揺れに
やさしく頬張って
咀嚼した 嘶ぁた
沃土にけぶる童気が
か細い
....
ありあわせの息をつなぎ止めては
上皮になすりつける
吸気とのバランスが保てないのは
肺が弱いからだろう
草も土も穏やかで冷たい
詐欺師のようにゼンマイで動く春は
枝から頬
鼻先に ....
プラスチックの色したカエルが
枯れ草に埋もれながら鳴いてる
今日はいいことがあったんで
笑ってんだろうね
つまんないものが
くるっとわっかを描いて
守ってたんですよ
彼の目の前に ....
ひとり雨宿りです
赤い花が土蔵の横で
それと
桜の枝が薄墨の僕に重なります
やわらかな空は髪をつまんで
小さな歌と
如雨露のような雨粒で
この気ままな世界に居すわりました
....
砂糖は入ってないんだ
だから
三分の二くらい口づけたら
あったかさが垂れ下がってきて
なんだか染みになってさあ
マーブルの掻き散らかした
だらしない歪みが
はっつくんだ
ぼ ....