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静かに醒めながら燃えていたい
夏の陽射しに身を溶かしながら
冬の大気にカラカラに乾きながら
感性は既にブスブスと燻されて
炭を纏って汚れちまって
地肌なんて見えはしないしそのうえ
燻さ ....
コーラを飲む娘の横で
携帯電話にテキストを打ち込む
ブラックダイヤモンドって知ってる?
娘から話しかけられても
テキストに気を取られて
生返事しかできない
ロビーのソファーに座 ....
なきたいときには なけばいい
僕たちは何かをためらうことばかり
覚えていて
ほんとうの声をなくしてしまった
声帯が震わせるものは空気
音にしかなりきれない
言葉のオブジェ
である理性 ....
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて
それは大地を踏みしめる
力の違いでもある
厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ
それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....