私がふたごだったとき
ずっと森で暮らしてた
ふたりおそろいの服を着て
毎晩同じベッドで夢を貪りあった
ふたり一緒にいること
それが当たり前の世界だった
私がふたごだったとき
世界はひ ....
泡だらけの手であなたを掴みにゅるにゅると手なずける逮捕前夜。
汗まみれで犯行に使用された「凶器」を握り締め眠る安堵は。
トリックを解くようにフロントホックを ....
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限
0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ
ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの
むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか
そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに ....
またもや不意打ちに
なげこまれたアクシデント
水面がざわざわ騒ぎだす
バリケードをはりめぐらせたつもりが
いつもほんの一瞬のスキをついて
とびこんでくる
ズン と重く腹にしずん ....
なんというか、お前らは美しい
どうしようもなく糞塗れーなお前らは
少なくとも私よりは!
素晴らしい生き物なのだ
虫けらだったころ私はぐちゃぐちゃに生きていたけど
あのぐちゃぐちゃは価値あ ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる
鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
空爆に叫ぶ地もあり どんよりと優雅な午後のこの一時に
雨よりももっと激しい晴れの日が過ぎていく 広い広い世界で
対岸の大病院の灯り皆消えて 天井の闇 見つめる人も
台風の接近告げる声 ....
小説や漫画、テレビの中で
世界を救う、君。
14歳の君。
どういうわけだか、
いつだって14歳の君。
なんだって出来ると
なんにでもなれると
傲慢なほどの自信と確信をもって
どこま ....
吾の中に沈んだ言葉掘り返す道具を空に忘れてきたり
一人でもよし我が言葉狂うほど愛する人と出会ってみたく
稚なさを勢いで継ぐ時期は過ぎ底をさぐれど我見つからず
雪降らぬあたたかき冬 成 ....
白い大きなシャツを着た
無邪気な少女が
駅前のロータリーに
集う鳩の中心で
詩の朗読をはじめた
僕も鳩に交じって
道路にダンボールを敷いて
排気ガスを吸いながら
彼女の言葉を聞いた ....
ぶら下がるその生殖器の先端を切ってお持ち帰り下さい。
歯を立てて噛み締めればジューシーな味が広がります「なまもの。」ですから。
....
(老兵はロッキングチェアの中で思いを巡らす)
戦ってたあの頃が終わっちまって
もう何年経つんだろうな
街にはきっと銃弾の跡なんざ残っちゃいない
乾いた血の黒も
硝煙のにおいもないだろう
....
なんとかがんばって
ごはんをつくってみたけれど
よくよくかんがえてみると
これっぽっちもたべたくなかった
つっかけをはいて
きばらしにそとへでてみても
いきたいところはどこにもなかった ....
高島津諦さんのおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
私がふたごだったとき
-
未有花
自由詩
24*
09-9-3
「_恋愛密室。_」
-
PULL.
短歌
2*
09-8-21
number
-
石畑由紀 ...
短歌
34+*
09-2-3
てん、
-
はな
自由詩
42*
08-6-8
内面鏡
-
渡 ひろ ...
自由詩
26*
08-5-1
美しいお前ら
-
因子
自由詩
4*
08-3-18
軽さへのあこがれ
-
佐々宝砂
自由詩
44+*
08-3-18
世界のパーツの一つとしての
-
伊那 果
短歌
4*
08-2-29
14歳
-
亜樹
自由詩
2
08-2-27
二十歳のころ
-
伊那 果
短歌
5
08-2-24
東京ROTARY
-
ニカコイ
自由詩
10*
08-2-16
「_ぼくの生殖器は「なまもの。」なのでお早めにお召し上がり下 ...
-
PULL.
短歌
3*
07-9-8
狗の賛歌
-
春日スス ...
自由詩
2
05-6-25
おもくるしいきもち
-
アンテ
自由詩
8*
04-5-17