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風があり 葉があり
木々はゆっくりと点滅する
空にとどまるもうひとつの空
もうひとつの深緑
風になれないふたつの風


一本の木が
朝をさえぎり
音をさえぎり
 ....
白 灰 午後 虹
放られたままに響く冬
窓に映る野を馳せる
手のなかの声 粒の声
まわる色 重なる色
水に濡れた小さな神話の
終わりとはじまり


陽から降りつづ ....
たくさんの雀が
それぞれの空を持ち
わたしの内をはばたいている



淡い羽が 喉を昇り
外に出て 腕に乗り
別の色の 空へ帰る

繰り返す



今ま ....
冷たさだけの空を流れる星に
母親は

わけのわからない詩を書く子より
ボーナスの出る職に就く子がほしい
と願った

堕ちる天使と微笑む地使に
自分は

わけのわからない言葉以外
 ....
誰にでも 好きです
好きです と言って
みなを集めてまわる詩人を見て
自分は死ぬまでひとりでいいや
と思った


誰からも 好きです
好きです と言われ
みなに囲まれている詩人を見て ....
夜明けと午後と夜中の夢に
同じ女の子が現れて


わたすものがあるけど
まだなんなのか
よくわからなくて


と言った



気が付いたら
受け取っていた ....
滑車の前で 光を背に
腕をひろげて 動けずに
崩れ重なる門の残骸
霧を貫く鉄の橋から
したたる滴を聴きつづけていた


霊はいて
雪の地に立ち
応えを受ける
 ....
低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている



誰の声にも触れ ....
棄てられた道のざわめき
野に沈んだ鉄の轍が
震えるたびに運び来るもの
蒼と紫の光が軋み
激しく小さな 
数え切れない夜になり
雲を鳴らす音とともに
草の波をつくりだ ....
花が居て
狂いたい
と言った
なにもしてやれないので
川にうつる枝のなかに立ち
はらわたの森をひらき
ここにお入り
と 言った


蝶が来て
狂いたい
と言 ....
ダーザインさんの木立 悟さんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
降り来る言葉__Ⅷ- 木立 悟自由詩403-12-28
降り来る言葉_Ⅹ- 木立 悟自由詩503-12-26
ノート(雀)- 木立 悟未詩・独白403-12-18
ノート(40Y・11.23)- 木立 悟未詩・独白303-11-27
ノート(ひとり)- 木立 悟未詩・独白403-11-27
ノート(40Y.10・26)- 木立 悟未詩・独白303-11-13
滑車の前で- 木立 悟自由詩603-10-27
十五の春の走者- 木立 悟自由詩603-10-24
鉄と緑- 木立 悟自由詩803-10-9
ノート(緑透火)- 木立 悟自由詩1703-10-6

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